パチンコ業界には4円パチンコ、20円スロット、低貸しパチンコ、低貸しスロット、という既存の市場がある。
市場規模としては1000万人ある。この市場を踏み台に、新たな市場を開拓すればよい。
踏み台があるのだから、楽と言えば楽ではないか。
以前、パチンコ日報の寄稿の際に、業界人に向けたアンケートを行い、業界の皆様にご協力を頂いたことがある。
その時の設問で、「皆様の家族や友人にパチンコ遊技を勧められるか」に対して、ほぼ100%の業界人が「勧められない!」と回答している。
予想は出来る結果だった。分かっていても衝撃的だった。業界人の間でも気落ちする人もいた。
パチンコを勧める前に、自身がパチンコやスロットをやらない業界人も多い。
パチンコやスロットをやる業界人でも、4円20円をやらずに低貸し派が少なくない。メーカーの開発さん達は、自腹でやると胸を張るが、それはそれで重要だ。
今、1番必要なのは、パチンコをやらない人の気持ちを分析することではないか。
次に、業界人はなぜ親戚や家族や友人にパチンコやスロットを勧めないか、を分析して、そこから導きだした答えをもとに、遊技機の開発やホール運営を行うことだ。
下高井戸さんの意見に耳を傾けてみると、まだ間に合うらしい。
ちょうど3年前のパチンコ日報でこんなエントリーが掲載された。
あれからもう3年。3年前にくらべて、ホール数はどれだけ減ったのか?
2016年12月末現在で11,310店舗
2017年12月末現在で10,596店舗
2年間で714店舗も減っている。
2014年まで遡ると、4年間で1297店舗の減少だ。
毎年毎年ホール数は減少している。増加する光は全く見えない。業界人の誰もが、減って当たり前の環境になっていると思う。
何年も前から我々の仲間の数が減っているのに、同業者はこの点には危機感を感じていない。
危機感を感じている点を書くならば、遊技人口の減少、遊技機規制改正、自店の売り上げや稼働の減少などと言った点であろう。
危機感の欠如を如実に表しているのが、毎年発表される、全日遊連の事業計画だ。
2018年の事業計画。
これを読んで分かることは、毎年同じような内容ということ。
ここらで一発逆転の発想で計画する必要性があると思う。つまり、新しい市場開拓をする精神を強調して、それを明確に謳い、5カ年事業計画としてぶち上げるくらいのことを全日遊連がやるべきだ。
つづく

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