パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

クレタン警報

先週の木曜日辺りから、大阪府下のホールでジャグラーのゴト被害が相次いでいます。



週末の2日間でかなりの軒数のホールが被害にあった模様で、1店舗辺り2~4万枚の被害があったようです。

今回の被害で使われたいわゆる「クレタン」は、以前の物と少し形が違う物が使用されいます。複数店舗で同時に被害があったことから、恐らく道具が大量に出回り、ネット等で仲間を集め、大人数でグループ化しての犯罪と思われます。

今後、近隣の都道府県へと拡散する恐れもあるため、未対策のホール様は十分にお気を付け下さい。



対策部品はここ。



届け出の問題もありますが、手製の物でも十分に対策が可能です。

入店者、不審人物のチェックを是非強化して下さい。



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不正と人の問題④

Aさんに告発資料を渡して数日後、私宛に時間を作ってほしいと連絡が来ました。

告発の件であることは、すぐ察知できました。Aさんの依頼通りの動きをし、Aさんの後ろ盾があると完全に安心していました。

ところが、約束の時間に現れたのは他の役員であるBさんでした。



狭い部屋へ行き、Bさんは私にこう切り出しました。

①証拠を見る限り、怪しい点はあるが「疑わしきは罰せず」。店長の処分は一切下さない。

②上司を告発するという行為は、社歴上初めてであり、君(私のことです)は今後危険人物とみなす。

③同一店舗内で今後仕事をすることは、お互いのためにならないので転勤して欲しい。



転勤するなら役職を一つ上げるという条件を付けてきました。



予想外の答えでした。

私が、組織を乱す情報の発信源と見なされたわけです。

上司を売り飛ばす危険人物と見なされたわけです。



100%納得できる訳はありませんでしたが、その店舗で業務を遂行することは不可能でした。自分の生活のことも考え、私は転勤を受け入れました。



転勤先の店舗にも、歪曲された情報は伝わっており、私はその後数年間「社内の危険人物」として扱われることになります。



ちなみに、Aさんからは「悪かったな」と電話が一本入ってきただけで、その後一度も顔を合わせることはありませんでした。



私はこの経験で非常に悔しい思いをしました。

何とかして見返そうとがむしゃらに仕事をしました。知識を蓄え、周囲に自分を認めさせようと努力しました。



それから数年が経過し、事件も風化してきました。社内ではある程度認められる様になってから、当時の様々なことが見えてきたのです。



実は当時、私は知る由もありませんでしたが、こんな背景が隠されていました。

①不正を働いた店長は、過去にも数回怪しい噂が立っていた人物であった。

②店長とBさんは、前の職場でも上下関係があり、Bさんが引っ張ってきた人物であった。

③AさんとBさんは、社内で派閥抗争があり、AさんはBさんラインの弱みを手柄に、社内でイニチアシブを取る思惑があった。



言葉は悪いですが、私はAさんに利用された訳です。

今から思えば、当時の私のやり方にまずかった点があったことは理解しています。

この件で、随分と会社という物を学び、大人にもなりました。



ただ、当時の私には「間違ったことを正したい」という純粋な気持ちだけしかありませんでした。



背景を読む力や、前後関係を考える柔軟な思考は持ち合わせていませんでした。まして入社直後の出来事です。



恐らく、不正に気付きながらも、様々な事情で見て見ぬふりをせざるを得ない経験をされた方も多いと思います。

それにより、人間関係や会社への忠誠心が薄れた方も多いと思います。



不正による金銭的な損失も重大な問題ですが、金の問題は金で解決できます。

しかし、その周辺で関わらざるを得なかった人達の、心の損失は解決できません。



従って、私は不正は許すべきではないと考えています。



終わり



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不正と人の問題③

Aさんに内部告発しようという結論に至った理由は、複雑なので割愛しますが、私がある方法でAさんに事実を伝えました。



それに対しての返答はこうでした。



「なんとかして証拠が残る形で掴み、現場の声として告発して欲しい」と依頼を受けると共に、「告発したことで、マイナスになる様には絶対にしない」と約束してくれました。



それから数日間、具体的な証拠集めに取りかかりました。



ここまでに、ある程度の時間を要したため、最初は分からなかったことが数点見えて来ていました。



最大のポイントはこうです。

[釘帳上では設定①になっている台が、明らかに⑥の動きで3人組が打っている]

これは店長なりのカモフラージュだったと思われます。



それに気づいた私は、毎日朝一番に出勤し、全台の設定を実際に確認し記録しました。



案の定、釘帳の設定と異なる台に設定⑥が入っており、その日のその台の挙動、お客の遊技状況を克明に記録していきました。

ある程度の証拠を纏め、報告書を作成し、Aさん宛てに届けました。



これで会社がなんとかしてくれると、直属の上司と安心し日々の業務に戻れると思いきやとんでもないことが後日起こるのです。



つづく



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不正と人の問題②

内偵調査を進める上で、犯人を特定するための情報を整理してみました。



①当日の設定は釘帳に書いてある

②設定の打ち替えは店長が閉店後深夜に行う

③釘帳は役職者のみが鍵を持つ金庫に入っている

④設定キーも同様に鍵が掛る金庫に入っている



この4つを総合すると、役職者以上が犯人であることは容易に想像できました。



鍵を持つのは、私と相談した上司と店長の3人です。

誰を疑ったわけではありませんが、私の中では「店長が漏えいしている」と最初から確信していました。それだからこそ直属の上司に相談した訳です。



私なりの考えを直属の上司にも説明し、上司も「店長の犯行」であることを確信しました。



当然、直属の上司が犯人である可能性もある訳ですが、これに関しては

①3人組が乗ってくる車が他府県ナンバーであり、店長が住んでいる土地のナンバーであった

②3人組が現れる日付、時間帯と店長のシフトには関連性があった(店長が店に居る時には絶対に来ない)

他にも何点か理由があるのですが、それは伏せておきます。



予め、打ちに来る3人組を観察した結果、直属の上司とは何の関連性も見出すことができなかったたま、この人ではないと確信しました。



2人の中で、店の最高責任者が設定情報を漏えいしている事実に直面し、「どうするべきか?」と話し合いをした結果、会社に報告すべきだという結論に落ち着きました。



ただし、流石に内部告発の仕組みやルールまではありませんでした。



誰に言うべきか2人で悩んだ結果、ある役員の方(Aさん)に話そうという結論に至りました。



つづく



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不正と人の問題①

寄稿をお願いしたら早速、業界15年さんからメールが届いた。

以下本文。







元店長様の「不正を暴く」記事を読み、同じ不正の問題ではありますが、少し違う切り口のお話を一つ。

これは、私が過去に経験した話です。



20代前半の頃、転職する機会がありました。転職先は、当時関西では勢いがあり、組織編成、人材育成、労務管理等も進んだ

「良い企業」と評判の良いホールです。



18歳で業界に入り、前職では店長(たいした仕事はできませんでしたが)経験もしていましたが、面接でこう切り出されました。

「自社での人材育成が基本方針。経験者にいきなりポジションは与えない」



私としては逆にそれが新鮮であり「一から勉強し直そう」という気持ちで、平社員から入社しました。



パパママストア的なホールでしか経験がなかった私には、入店後に初めて経験する一つ一つが、当時としては進んだ仕組みに感心するとともに、ホールで体を使い、学び、非常に充実した毎日を過ごしました。



そんなある日、ふと気づいたことがあります。

当時はスロットにモーニングを入れることは当り前。4号機のAT機が全盛で、設定⑥を掴むために、若者らが朝からホールにこぞって集まる時代でした。



当然、自店も設定⑥を投入し煽る営業をしています。



その設定⑥をかなりの確率で連日的中させている3名のグループがいました。



明らかにおかしく、経験上「設定情報が漏れている」と直ぐに気づき、直属の上司に相談します。

上司も不審な状況には気づいていたようですが、対応する術が分からずに悩んでいたと告白されました。



2人で相談した結果は次の2点。



①設定を打ち替えている所を、外から覗かれている。

②店舗の誰かが設定情報を漏えいしている。



この2つの可能性を考え、まずは設定の打ち変えを覗かれていないかどうかを検証しました。



結果は白。



覗かれている形跡はなく、2人の中では「設定情報の漏えい」を確信し、後は「誰が漏らしているのか」を探っていくことになりました。



実は、この時点で私には漏えいしている人物に一つの確信がありました。



ただ、確たる証拠もないため、自分の胸のうちにしまい込んだまま、直属の上司にはことを荒立てず、犯人を特定できる証拠をこっそり集めるべきだと説得し、暫くの間2人で内偵調査をする日々が始まりました。



続く



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