ちょっとしたことでもSNSで拡散される現在、コンプライアンスは厳しくなるばかり。相手が嫌がれば全てがハラスメントの対象になってしまう。
昭和はコンプライアンスの概念自体が希薄で、ハラスメントに対して我慢していたこともあるが、令和では我慢の沸点が低く、すぐにハラスメントで訴えてくる。コンプライアンス社会によって、寛容さがなくなってしまった。こういう考え方が昭和人間なのかも知れない。
で、本題はパチンコ業界におけるスメルハラスメント、略してスメハラ問題だ。これは臭いで周囲を不快にさせるハラスメントのことで、体臭や口臭、柔軟剤、香水などがそれに該当する。加害者の多くは悪意や自覚もない。
A子さんは時給の高さに釣られてホールでアルバイトを始めた。最初はスロットコーナーを担当させられそうになったが、A子さんは拒否した。理由はスロットコーナーに限り、加熱式たばこをOKにしていたからだ。A子さんは加熱式たばこの独特の臭いが我慢できなかったから、パチンココーナーを担当していた。
ホールで働き始めて1年余り。A子さんはホールを辞めることにした。
そのホールは4パチコーナーの稼働を考慮して、最近、加熱たばこをOKにしてしまったからだ。スロットを打っていた若年層がエヴァやリゼロを打つために4パチに移動してきた。稼働を上げるには喫煙所へ行かせないこと。スロットコーナーでOKにしているのだから、パチンコもいいだろう、という判断である。
どういうわけか1パチコーナーは従来通り加熱たばこは禁止している。
これは働いていたA子さんの事情だったが、お客でも加熱式たばこの臭いが嫌いな人はいる。
仮にBさんとしよう。
年齢は還暦で、地元駅前の一番店がマイホールだった。絶対的な王者で提携している駐車場もなかったのに、最近、会員カード履歴で駐車場が使えるようにしたほか、4パチコーナーは加熱式たばこを解禁したのであった。稼働が落ち込んでいるための対策でもある。
加熱式たばこが吸えるようになったことで、Bさんの服に独特の甘ったるいような臭いが付くようになった。
鼻が敏感なBさんの奥さんは、キャバクラ遊びでもしているのではないかと疑うようになった。「そうじゃない」と説明しても焼きもち焼きの奥さんは納得しないので、結局、Bさんはマイホールへ行くのを止めてしまった。
スメハラでスタッフとお客の2人が当該ホールから去ったことになる。
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