今回は粗利構造について触れたいと思います。
現在と過去を比べて以前の様な形にしないと、特にパチンコはお客様が戻ってこない或いは新規顧客の獲得が出来ないような今のギャンブルでは、未来(どころか既にヤバい)が無いという声は随分前から各所で聞かれることですね。
原点回帰という言葉も聞かれますが、過去にヒットした機械を今の時代に持ってきてもパチンコではヒットするのが難しいと思っています。
規則や規制は勿論ですが、40個交換が長らく続いた時代には、出玉率の設計値が高い機械が多かった事とそれを出し入れする出玉率のコントロールに「釘」が前提で運用されていた機械とは大きく異なる要因が多いからです。
綺麗事を言っても仕方ないので、敢えて言及すると数十年前はメーカーや販社が納品時に開店用に整備するのは当たり前に見られた光景で、事実上ある程度許容されてきた時代が有りました。
釘師サブやんやテレビのドキュメンタリー・Vシネマ、書籍にもその存在は数多く認められ、実際にメーカーの刻印の入った道具も複数有ったのです。
これらは40玉交換(高出玉率)向けのスペックや時間短縮営業(より高出玉率)もですが、元ゲージではゲーム性が生かされない一発台をはじめ営業仕様にかなりの本数を調整しないと運用出来ないのが大前提でした。
またデータ集積のホールコンがホールごとに格差が有った事や運用ノウハウが無い等、販売側からの購入後フォロー的な商習慣は必要でした。
それらの時代を経て、ホールやお客様の求める高い射幸性の高い機械や交換率に曲折有りながら進んで今に至ります。
原点回帰という言葉に触れましたが、そのコンセプトは良くても何らかの手を入れずに要はカスタマイズされず(やり過ぎも駄目だが)成果が上がらないケースは、業界以外でも数多く見られます。
つまり当時流行った物(物だけでなく手法や思考や人も)をそのまま今持ってきても当たらないのです。
現在価値や時世に併せて、適正な進化や対応が成された形にしないと通用しないと云う事なのです。
更に言うと今のパチンコ台のスペックは中々凄い物が増えてきていますし、ちゃんと進化はしていると見ています。
私見になりますがこれらを踏まえて、機械スペックや交換率を昔に戻せという事について、難しいのでは?と思っています。
交換率について補足すると、既にここまでに多くのチャレンジが有ったが成果に乏しく、4円ではなく低貸営業に低交換率営業は比較して相性がまだ良いが、競争激化によって、より低価営業に向かってしまう事や、差別化で結局は高交換率に流れてしまう事が数年来の現状です。
35個や40個営業で業況回復を狙うなら、それに見合った機械は勿論ですが、最低限それなりの建付けが有り、その追い風に乗ったうえで更に足並みが揃うこと等様々な条件が必要となります。
現状の自社や自店舗最適化が優先する中(経済活動ですからこれも当然でしょう)では、業界全体最適化には、目標とする成果が異なる=握り合える領域が少ないため多くの課題をクリアする事は難しいと考えるのです。
また同じ業界と言っても売手・買手で利益相反する場面や同じ領域に属していても中々まとまらなかった歴史が有りました。
そのような観点から、過去の遺産や既成概念に囚われないこれからの世代の方の現状進化したコラボが生き残りの種になると以前の寄稿で触れたのです。
物事をこじらせた或いは原因を作った者達には到底出来ないであろう進化したコラボが数多く出てきています。
それだけ権限を与えられ任された方たちが増えた事でも有る訳ですから、個人的にも期待して見させていただいています。
さて少し視点を変えたお話を進めるために、以下の図を見ていただきましょう。
こちらは多くの皆様が見慣れているBSとPLの簡略図となります。
蛇足ですがBSだけで。これは質的には優良企業だという事が分かると思います。
そして次の図は粗利にフォーカスするため、等価交換と過去主流だった40玉交換の粗利について同じ金額をお客様から頂いた簡略図となります。(論点を明確にするために一般景品や誤差玉・再プレイ等の要素は省きます)
多くの皆様が頭の中で理解している事ですが、昔と今では粗利構造的な面で云うと手数料ビジネスから、お客様の負け額(吸い込み額)に大きく傾いたハイリスクハイリターンへとビジネスモデルの転換が起こったと云う事は明白です。
このような観点から、等価ではなく適正な30個や35個交換が良いというのは自然な考えであると思います。
それでも前段で昔の機械や交換率は今の時代に難しいと記しました。
私はまったく諦めてはいませんので次回に。
つづく
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