パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

セカンドエフォート⑩機械製作とホール

前回は一般景品への未来について、他業種とのビジネスチャンス等、拡販や将来的な方向性を念頭に主観的に進めました。

またこれらの内容に補足しますと、現在P業界は構造的な面も有るため致し方ないのでしょうが、監督官庁である警察庁との関係性に長年注力した結果、他省庁の動向に疎い方が散見されます。

これは何も監督官庁との関係性を否定する事では有りません。

産業としてまた企業として社会の一員として繁栄を見据えるなら、法的な問題が有るにせよ、未来に向けて方向性を考えていただきたいという事です。

これらの具体的な話はイシュー②として今後触れたいと思います。

今回は以前の寄稿セカンドエフォート④でのしょうゆさんへのお答えを踏まえて進めます。

「ホールがメーカーの領域に進出する若しくはシェアする事等…」

このように取り上げましたが、その後の寄稿でホールがメーカー同様に機械製作をする事に対して否定的なコメントがいくつか有りましたね。

私の考えはホールがメーカーになる勝算は限りなく低いという立場です。

メーカーの蓄積や開発力(コスト)は大きく、メーカー格差により商品力にも差が出ます。

例えば4号機時代のAT前のAタイプのスペックを見てみると分かるが、似たようなスペック・ゲーム性、版権もそこまでメジャーな物が少ない時代でした。

同じようなスペックの機械でも機会により設計出玉率の実績値はかなり上下が有り、また稼働差が大きかった。抽選の乱数や部材(石)の違いや開発力等と話したことの有る関係者は覚えていらっしゃるでしょう。

メーカーの積み重ねたノウハウや資金力はそれだけ大きなものです。それ故ホールが進出したとしてもOEM・ODMでもかなり障壁は高く、仮に今後長年に渡りノウハウの蓄積が続いたとしても、差を埋めるには厳しいと思います。

その上で可能性が有るのが、一部の「役割」を武器に持てた場合にはファブレスやアウトソーシング等の形になると考えています。

機械を市場に出すには、数多くのプロセスが有ります。

それらは、すべてが内製化している訳ではなく、外注業者も多数介在しています。ここはホール関係者だけが読者では無いので、具体案に触れるのは良いとは思いませんが、それぞれが「役割」=業務の一部分に領域は有ると想像力を働かせていただければと思います。

具体的にひとつ挙げるとコンテンツです。

コンテンツでビジネスモデルにイノベーションを起こしたのはフィールズさんです。いまや有名な版権の殆どは、すでに既得されております。

今後生まれる或いは生み出すコンテンツについては、まだ余地は残されていると思います。

コンテンツ以外に目を向けるとホールには顧客接点が有ります。ネットであらゆる情報が得られるため、そこに依存する事はホールの持つ武器を手放すことになりかねません。

現場の肌感覚や空気とお客様の声には、ネットで収集できないものであり、差別化に資する一次情報です。小さなきっかけから産まれた小規模な部分的業務が、大きく成長を遂げた事例はれに挙げるまでもなく国内にも沢山有ります。

またメーカーを問わずアイディアは各々で無数に有る訳ですから、それが生きる役割といかに結びつくかだと思います。

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この寄稿が掲載される頃には、検査結果が出ているだろう。

どんな結果かについて、この場で書くことは無いと思う。

久々に書きはじめた背景だけでも分かって貰えればそれで良い。

再開した寄稿も丁度10回になった。

読みづらい長文だったのも一つ理由が有る。

それは折角の主張であっても安易にチャットGPTを使った文章に私自身が辟易していたからだ。

何も読みづらい文章より、AIを使って整理した文章が悪いという事では無い。ただそれらが、問題となっている世界もある。そのためAIで要約できない事を意識して書き進めた。

これまでの寄稿は、すべてAIを使って要約した文章として残している。意識した分、読んだ方が分かりやすいレベルだった。また、その要約文も少し補正しAIでの動画生成は済んでいる。(もし見たい方が居らっしゃれば何らかの形でお教えします)

これらは1年や2年後のAIの進化を見るための比較材料として作成したものだ。おそらくその頃には今のチャットGPTで作成したのが丸わかりの文章は、恥ずかしいと云う風潮になるのではないか。それだけ物凄いスピードで進化しているという事を実感している。


つづく


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セカンドエフォート⑨一般景品の未来

前回は収益モデルの再構築について、手数料にフォーカスし他業界や人材活用を踏まえた視点で進めました。

緩和=変更されると変わるのでは?と考える2つのうち1つは、手数料モデルの話と密接な内容ですが、一般景品のことです。

最近特殊景品の取り扱いについて動き(P・Sそれぞれ別の特殊景品の提供)がありました。

これはこれで、ホールにとっては営業形態の選択肢が拡がるという意味では、良い事でしょう。

ただ⑤の粗利構造でも書きましたが、交換個数を低価に変えるのは壁が高いと考えられ、幅の大きな個数変更より小さな変更の方がまだ現実的と思います。

その上で一般景品についての私見を続けたいと思います。

一般景品については等価交換の原則と云う風営法で定められた領域です。現実問題として法を変える事は難しいだけではなくデリケートな内容ですから、私などが私見で述べるような話では無いでしょう。

その上であくまでも理想論ですが、一般景品も自由な価格で提供出来るようになれば、多種多様な展開が考えられます。ホール営業の収益に寄与するだけではなく、売手業界との連携も多様になるでしょう。

また現在の日本では、産業を問わず後継者がいないため廃業するケースが問題となっています。これらは一般景品で取り扱う食品や雑貨類の製造業者さんにも起きている事なのです。

パチンコホールの集客力(販売力)を上手く活用出来れば、販路開拓だけでなく後継者問題に悩む会社・経営者さんに向けて、何かしらの役割が出来てもおかしくはないです。

さて私見から願望になってしまいましたが、改正には国会議員の先生方との関係や業界を後押しする方の当選等と併せて、どういった建付け・業界の合意形成も必要となります。

ただ優秀な方も多くいらっしゃいますので、他業種との連携も踏まえて(業界独自の利益のためにと見られないよう)いつの日か未来への進化を期待しています。

地区や都道府県の集まりや業界団体さんもですが、先ずはそれぞれの店舗独自でこうなると良いなぁという視点で、進めてみても良いと思います。

あるべき姿だけでなく、どう内外で関わって行きたいのか・どうなりたいのかという方向性です。また一般景品については、購入で連携されている団体やグループも有りますし、交換の10%程度とされる一般景品について、担当者任せでは無く社内で考える(ネットでの商品探しの偏りや一般景品の原価率の変動がどう業績に影響するか?等)きっかけになると、少なくとも業務改善の取り組みが生まれます。

以前私は主観や思い込みを全否定しないと記したのは、イノベーションの種は案外小さなところから産まれると思うからですが、パチンコ業界の変化もそうかもしれません。

ホール業界も会社存続で利益を上げることが第一かもしれませんが、私の知る限り多くの方はお客様に喜んで欲しいと云う「思い」が有り、と同時に業務や立場で求められる役割やジレンマに悩んでいます。

全体を見るとメーカーやホールがとネガティブなイメージが有るのは否めません。どう関わるか・どう見るかは各々の自由ですし、そこに至った経緯も有るでしょう。それでも小さなところにフォーカスすると良いお店や良い人は見えてきます。

小さなきっかけから、やがてこの業界に集う皆様を取り巻く環境が改善されると信じています。誰彼では無く、ひとりひとりがと思っているからです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

私はつくづく運が良いと思っている。

その時期は「助ける」という声からかなり飛躍したのだが、あれは私自身へのサインだったと捉えていた。人様にいやしくもアドバイスやするのも仕事だが、傍らで自分自身は?と見つめ直した。

そんな状況で体調も崩しがちだったので、しつこく各部位の検査を受けた。

エコー検査で臓器の一部に「何か」が有ると分かったのは、年明け早々の検査だった。画像を見ると黒っぽい丸が有った。

わずか数ミリ。

その後の検査で、専門医の先生は良く見つかりましたねと仰っていた。先生と相談の上、1カ月近くあらゆる検査をしたがハッキリとした事は分からない。

サイズや位置的に診断が難しいようだった。

推移を見るために定点で検査となったのだが、その間に進行していたらと思うと中々つらいものがあった。

何人かに相談したが、揃って「あんたは大丈夫だ」と言ってくれたのは、皆気遣ってくれたと思う。

「有難うございます…」

次の検査は6月だった。


つづく


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セカンドエフォート⑧収益モデルの再構築

前回は現状では障壁が多々有りシュリンクする現況に於いて、業界最適化は難しいと考えられたため、他社や業界全体を変えるより個々で収益モデル=手数料モデルを再構築する時期ではないでしょうかと云う提言でした。

さらに話を進めます。

これまでのホールは無料サービスと云う形で有形無形の物・コトを数多く提供してきました。

それらは業界が成長する過程で競争と相まって、より洗練されたサービスや工夫された物も有りました。

儲かっているからこそ出来たサービス(台あたり・一人あたりの還元もそうです)も、それだけの収益に支えられたから出来た事です。

時代の変化により「モノ消費」から「コト消費」へ、さらに「トキ消費」「イミ消費」等多様なニーズに急速に変化しています。

顧客との関係が金銭のやり取りだけでは、未来へ繋がらないと多くのホール業界関係者は危惧されていると思います。

そのためにも収益モデルの再構築にチャレンジする意味は有ると思います。

前回の寄稿で手数料を取ると云う事で入場料や会員料という事が頭に浮かんだ方も多いでしょう。

それらも無くはないと思います。

実際グランドオープンの整理券が売買サイトで売りに出されている実態も有りました。

古い話になりますが30年以上前に九州のユーコー(現ユーコーラッキーグループ)さんでは自販機の価格が150円で販売され、夕方前には連日いくつもの缶コーヒーが売り切れている状況を見ました。

このような手数料の取り方も有りました。

同一業態店舗での収益構造の多角化のモデルケースは業界外に沢山有ります。

代表的なのはお馴染みのコンビニでしょう。

携帯ショップもそうでしょうし、ジレットモデルも参考になると思います。

ガイアの夜明けに少し前に取り上げられた、松屋銀座さんも業態は違えど低迷する百貨店業界で、生き残るための良いケーススタディになるでしょう。

これらの試みが現実となれば、会員システムで収集した顧客地盤を有効活用する事にも繋がります。

公営ギャンブルに対しての売上規模から見ても、ホールへの来店人数はおよそ全国で毎日70万人が来店しています。

私見ですが、現在の稼働状況から台粗2,000円で経営が成り立つ収益モデルの構築が必要だと考えていますが、そのための付加価値=手数料ビジネスという事なのです。

また新しい在り方・付加価値を創造する事はリスキリングの機会創出だけでなく、高齢化する社員さんの活性化にも繋がります。

ポストが無く同じ業務を何年も続けるうちに、意欲・体力・気力が削がれチャレンジには間に合わない年齢になってしまう事例は現在進行形で大手企業でも起きている事実。

稼働低下で手持無沙汰なスタッフさんは表情も固いものです。

その多くは少数体制のなか、事務作業や指示された業務が重要と盲目的になり、ホール運営の肝心な顧客接点を軽視する方もおられます。

まだまだ自身の働きに実感が見えるフィールドが有るとなれば、それらの問題が解消される事に成り得るかもしれません。

現在の日本経済は人出不足で厳しい業界も有る中、一昔前ではおよそ考えられないようなビジネスや稼ぎ方が増えて来ました。

そういった点から、既得権益に座り成長しない層より、今後を担う世代の柔軟な発想やチャレンジから変化の種が産まれることの方が、業界再構築の可能性は高いと思っています。

また、これらは大型チェーン以外の小型店や人口密度の低い郊外店にも合う施策は見つかるのではと思っています。

手数料の再構築については、まだ続きが有ります。

それを含め私はこれが緩和されるとパチンコホール経営が変わるのでは?と考えている事が、二点有ります。
それらはこれまで挙がったスペックや交換率・換金以外の話になります。

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お人好しは嫌いでは無いが、時に判断を見誤ったりズルズル流される経営者を多々見てきた。

そんな中で長所短所は裏返しと考えている私は世間評価はどうであれ、自分の目で物事や人物を判断してきた。

それゆえ様々なタイプの人物を見させて貰ったと思う。

当然皆それぞれ違うが、多くの方と関わる中で学んだのは、聞き入れるには内外踏まえたタイミングが有ると云うこと。

多くの人はある年齢に達すると、少しでも嫌な事やストレスになるような話は必要と分かっていても端から遠ざけてしまうようになる。

結果イエスマンや好む者を周囲に配し、他者には求め他責になり結果的に良い方ではなく己が楽な方向に向かう。

しかしそれでは業績を上げないと生き残れない厳しい環境下での経営は務まらない。

その点A先生はまだ間に合うと考えていた。

同時に一時的に猶予されたとは云え、ゼロゼロ融資への対応を含む抜本的な内容にそろそろ着手する時期だと判断したのだ。

治療院を背に歩き出した私は、そろそろ次の問題=私自身にも手をつけなきゃと考えていた。


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※前回の寄稿で大腸内視鏡検査に言及しましたが、この検査が初めての方は年齢にも依りますがポリープが見つかる可能性が高く、その場で切除出来るよう事前に承諾書にサインを求められるケースが有ります。

そうなると手術対象となり加入している保険給付の対象ともなります。

併せて近々で保険を増やそうかとお考えの方は、日帰り検査でポリープ切除したとしても手術対象として、しばらく加入できない保険が多い事を知っておいて下さい。

大腸内視鏡検査で問題無ければ数年間は大丈夫というドクターも居ます。

ご自身だけではなく男性に比較して検査の機会が少ないであろう女性にもお話下さい。

最新がん統計

つづく


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セカンドエフォート⑥粗利構造2

前回は機械や交換率を業況の良い時代に戻すには、複数のハードルが有り足並みを揃える事等を考えると難しいのではないかという内容でした。

また、高交換率により手数料ビジネスからホールとお客様との出玉の争奪になっており収益モデルが変わったという事を確認しました。

収益モデルの変化は、例えるとお客様同士で取り合う出玉総量が少なくなっている訳ですから、40玉から25玉等価で比較すると取り合う出玉総量は62.5%減っているという事。

そういった中で確率やベースと引き換えに尖った機械が増えていますので、お客様の負けの質も変化しています。

高交換化になる以前の40玉交換時代に、優良店に通う常連客から良く聞かれていた言葉は「あの店は遊ばせてくれる」という声です。

そういったホールでは同じ負けるにしても、いくらか戻って来る負け方や引き際(あの時止めていたら…あそこで辞めずに粘っていたから…)で、自分の選択(台選び以外の押し引き)によるたられば…が多かったのです。

現在の高交換モデルと見合ったスペックでは、そのようなワンちゃん惜しかった負けは減ってしまい、遊べるという実態から離れてしまっています。

また稼働低下により、出玉総量の絶対数自体が減っている訳ですから、より拍車がかかっている状況です。

誰しもが、何年も前からこのままの流れで良くなると思えないまま、厳しくなる業況から、全体最適化から離れた生き残るための自社優先で、さすがにそこ迄はと一昔前では自制していた領域に行く姿も見られます。

機械代や機歴やどうせダメな機械だからと回らなすぎるパチンコ(新台初日で台粗3万以上も珍しく無くなっている)等です。

この状況ですから、他業種・他分野のライバル達に比べ、初心者・新規顧客を引っ張るには、敷居が高くなっています。
ここからは私の主観・私見です。

手数料ビジネスに戻すために、交換率を下げる事は最低限足並みが揃わないと難しい。
であるならば、手数料を取ると云う事にフォーカスしてはどうかと云う事です。
貸玉料以外で、収益化出来ないか行動する時期に来ていると考えています。

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治療院経営のAさんは、お人好しで悪い人間では無い。

ただ経営するうえで、数字に疎く他責にしがちで客観視から逃げている姿を、2年程度私は黙って見ていました。
簡単に出来る改善策のみ伝えるに止めたのは、今伝えても耳を貸さない可能性を強く感じていたからだ。

当時あの「助ける」という声が頭に有り、多面的に「助ける」を受け取ろうとした末に自分自身に置換え熟考し、もしやこれは私自身を助けると云った意味ではないかと考えるようにもなっていた。

それからは早く、直ぐに病院を予約しすべて検査して貰うようお願いした。
2カ月ほど前に定期検診を受けていたが、何かが有るような気がしたのだ。

結果的にこれが良かったのであろう、大腸内視鏡検査でポリープが7つ程発見され切除した。
機会が無いまま体調変化ではじめて大腸内視鏡検査を行い、遅かったというケースは有るという話をドクターから聞いた。
(これを読む皆様の中で大腸内視鏡検査を今迄受けていない方・特に40代以上の方は自分自身や家族のためにも是非検査をして欲しいと思います)

そのような事が有り、なんでも間に合う内にという事や時期を逃すという怖さをつくづく再認識した私は気になる方や大丈夫かな?という相手に積極的にコンタクトを取るようになった。

そうで無ければA先生にも気を損ね関係性を壊すより、表面的な楽な付き合いのままだったかも知れない…

「先生、売上は回復していますが、このままの状況が続くと〇年後には借金が〇〇〇〇円になるという事です」
A先生は声にならないうめき声を出しながら、額に両手を充てていた。

「今後について自力での抜本的で実現性の有る経営改善策が打てない場合、具体的に言いますと仮に金融支援が必要になるとすれば色々なハードルが有ります」 

「それにはスタッフさんだけではなく、先生が仰っている奥様に内緒でという事では説得材料に欠け、ご家族の協力も必要になると思います」

私は抜本的な具体策としていくつかの制度や施策を淡々と話します。

その話が落ち着きA先生は今の思いを後悔交じりに話し始めました。

悪い方では無いと思っていますから共感できる内容も有ります。が、前に進むために具体的な一歩に繋がればと敢えて次のような話をしました。

「先生、今の状況は誰と付き合うかではなく誰と付き合わないか。何をやりたいかではなく、先ずは何を止めるかですよ」


つづく


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セカンドエフォート⑥粗利構造1

前回は適正台数についてのお話が延々と続きましたが、要点として上げますと差別化のための選択は降順のような単純な物では無く、ピンポイントで実績のある選択肢が有りますので、データをしっかりと分析してみて下さいと言う内容でした。

今回は粗利構造について触れたいと思います。

現在と過去を比べて以前の様な形にしないと、特にパチンコはお客様が戻ってこない或いは新規顧客の獲得が出来ないような今のギャンブルでは、未来(どころか既にヤバい)が無いという声は随分前から各所で聞かれることですね。

原点回帰という言葉も聞かれますが、過去にヒットした機械を今の時代に持ってきてもパチンコではヒットするのが難しいと思っています。

規則や規制は勿論ですが、40個交換が長らく続いた時代には、出玉率の設計値が高い機械が多かった事とそれを出し入れする出玉率のコントロールに「釘」が前提で運用されていた機械とは大きく異なる要因が多いからです。

綺麗事を言っても仕方ないので、敢えて言及すると数十年前はメーカーや販社が納品時に開店用に整備するのは当たり前に見られた光景で、事実上ある程度許容されてきた時代が有りました。

釘師サブやんやテレビのドキュメンタリー・Vシネマ、書籍にもその存在は数多く認められ、実際にメーカーの刻印の入った道具も複数有ったのです。

これらは40玉交換(高出玉率)向けのスペックや時間短縮営業(より高出玉率)もですが、元ゲージではゲーム性が生かされない一発台をはじめ営業仕様にかなりの本数を調整しないと運用出来ないのが大前提でした。

またデータ集積のホールコンがホールごとに格差が有った事や運用ノウハウが無い等、販売側からの購入後フォロー的な商習慣は必要でした。

それらの時代を経て、ホールやお客様の求める高い射幸性の高い機械や交換率に曲折有りながら進んで今に至ります。

原点回帰という言葉に触れましたが、そのコンセプトは良くても何らかの手を入れずに要はカスタマイズされず(やり過ぎも駄目だが)成果が上がらないケースは、業界以外でも数多く見られます。

つまり当時流行った物(物だけでなく手法や思考や人も)をそのまま今持ってきても当たらないのです。

現在価値や時世に併せて、適正な進化や対応が成された形にしないと通用しないと云う事なのです。

更に言うと今のパチンコ台のスペックは中々凄い物が増えてきていますし、ちゃんと進化はしていると見ています。

私見になりますがこれらを踏まえて、機械スペックや交換率を昔に戻せという事について、難しいのでは?と思っています。

交換率について補足すると、既にここまでに多くのチャレンジが有ったが成果に乏しく、4円ではなく低貸営業に低交換率営業は比較して相性がまだ良いが、競争激化によって、より低価営業に向かってしまう事や、差別化で結局は高交換率に流れてしまう事が数年来の現状です。

35個や40個営業で業況回復を狙うなら、それに見合った機械は勿論ですが、最低限それなりの建付けが有り、その追い風に乗ったうえで更に足並みが揃うこと等様々な条件が必要となります。

現状の自社や自店舗最適化が優先する中(経済活動ですからこれも当然でしょう)では、業界全体最適化には、目標とする成果が異なる=握り合える領域が少ないため多くの課題をクリアする事は難しいと考えるのです。

また同じ業界と言っても売手・買手で利益相反する場面や同じ領域に属していても中々まとまらなかった歴史が有りました。

そのような観点から、過去の遺産や既成概念に囚われないこれからの世代の方の現状進化したコラボが生き残りの種になると以前の寄稿で触れたのです。

物事をこじらせた或いは原因を作った者達には到底出来ないであろう進化したコラボが数多く出てきています。

それだけ権限を与えられ任された方たちが増えた事でも有る訳ですから、個人的にも期待して見させていただいています。
さて少し視点を変えたお話を進めるために、以下の図を見ていただきましょう。


こちらは多くの皆様が見慣れているBSとPLの簡略図となります。

蛇足ですがBSだけで。これは質的には優良企業だという事が分かると思います。

そして次の図は粗利にフォーカスするため、等価交換と過去主流だった40玉交換の粗利について同じ金額をお客様から頂いた簡略図となります。(論点を明確にするために一般景品や誤差玉・再プレイ等の要素は省きます)


多くの皆様が頭の中で理解している事ですが、昔と今では粗利構造的な面で云うと手数料ビジネスから、お客様の負け額(吸い込み額)に大きく傾いたハイリスクハイリターンへとビジネスモデルの転換が起こったと云う事は明白です。

このような観点から、等価ではなく適正な30個や35個交換が良いというのは自然な考えであると思います。

それでも前段で昔の機械や交換率は今の時代に難しいと記しました。

私はまったく諦めてはいませんので次回に。

つづく

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