元スロプロです。
最近の日報を見て感じることの一つとして、 パチンコ業界が上手くいかない1番の原因は、「メーカー」という意見を多く拝見しますが、果たして本当にそうなのでしょうか?
これまでのホールとメーカーの過去を振り返ると、ホールと共にメーカーも共に成長をしてきたが、最近は少し構図がガラッと変わり、メーカーの一強になりつつある。
ホールがメーカーの言いなりになってしまっている。
代表例として、強引な機歴販売や、某メーカーのホールコンの売り付けが有名ですが、 本当にメーカーの独壇場になってしまっているのでしょうか。
よくよく考えてみれば、メーカーの強引な機歴販売も、ホールのぼったくり営業も同じようなものですよね。
どんぐりの背比べのように感じます。
ホールはメーカーの機歴販売という名の脅しに付き合いたくなければ、自社で魅力的な遊技台を開発すればよかっただけで、メーカーもメーカーでぼったくり営業をするホールに遊技台を下ろさない。
これくらいの極端な方針が実はちょうど良かったのではないかと思うのです。
お互いがお互いに、売り上げにしか目がいかず、確固たるビジョンを持たずに商いを続けてしまったことが今の業界の没落につながっているように思います。
メーカーのせいで高コスト体制にならざるをえなかったのであれば、パチンコ店が自前で機械を開発して自社メーカーになることで、糞メーカー(あえて言います)を市場から駆逐できたのではないのかと思うのです。
更に、相乗効果でより良い遊技台の開発、ヒット作の出現につながっていたのではないかとも考えられます。
自分たちで開発側に回らず、メーカーからの供給体制を傍観し続けた結果が今だとするならば、メーカーが横暴になるのはある種必然だと言えるのではないのでしょうか。
市場原理の法則を鑑みても、ライバルが不在の市場では、自身に有利な仕組みで商いを続けることが可能だからです。
発想の転換点としては、『台を供給される側から供給する側に回る』。
これができていれば、今より少しはパチンコ業界が良くなっていたのではないかと思います。
店舗数を増やすための舵取りからの脱却。
遊技台を開発することで、「遊技台開発→ホール内でのデータ収集→データから次の遊技台開発に活かす」という様なサイクルが回り、顧客体験を高めるだけでなく、ローコスト経営の実現につながっていたのではないかと思います。
おそらくホール企業の何社かは、遊技台の自社開発の実現に向けて動いていたとは思います。現に何社かはプライベートブランドの実現に至っていますが、多くのホールがホール経営の片手間として、資金を投入せず、適切な管理体制を構築せず、優秀な人材をアサインしなかったため、自社開発が思うように進まなかったのではないかと推測します。
ホール側が店舗数の拡大路線をとらず、自社開発という視点をもとに、ホールならではの遊技機を開発できていれば、今のようにメーカーの言いなり、機歴販売というような暴挙に付き合わなくて済まず、逆にメーカーのシェアを奪い、ホールの一強になっていたというような構図になっていたと考えるのは私だけでしょうか。

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