20代後半の男性は新宿のホールでスロットを打っている時に声を掛けられた。
「スロットの攻略法があるので、その手順を教える。絶対儲かる」というもの。うまい話には裏がある典型だ。
半信半疑ながらも口車に乗った。男と一緒に攻略ができる埼玉県内の店へ移動した。
男は50ゲームで当たる押し方を若者に教えた。その手順通りに打つと1万円も使わないうちに11万円も出た。
すっかり攻略法を信じた。確かに攻略できるBモノは存在していた。
男は「全国の台で通用するものではない。あらかじめ仕込んだ台だけに通用する」と付け加え、攻略法は100万円を提示した。
若者はすぐに元が取れると思い、借金して100万円を工面して攻略法を買った。そして、男から指定された店で打つものの当たることはなかった…。そのうち連絡もつかなくなった。
仲間にその話をすると「馬鹿だな。詐欺に引っかかっている」というのが一致した意見だった。
騙されて1年以上が経過した。騙された100万円を取り戻したい、という悔しい気持ちだけは持ち続けていた。
そんな折にスロット仲間から誘われたのが攻略法を販売するグループに入る話だった。騙された側が騙す方に立場が逆転する。
「未だに騙される人はいる。絶対にバレない攻略法があるというと乗ってくる人はいる」という。確かに自分が騙されている。人間に欲がある限り詐欺にひっかかる人はいる。
ターゲットは20スロを打っている高齢者だ。20スロを打つということは、そこそこのおカネは持っている証でもある。
まず、声を掛けるのは出していない人。
そして、声を掛けると共に、相手を観察しながら10万、20万、30万と値踏みする。
攻略法は最高額で30万円。50万円以上となると警察に駆け込まれるので30万円までに抑えている。
「年寄りはやり方を教えても覚えられないので、『出ない』と苦情がきても『やり方が間違っている』で逃げます」
このグループは一定の場所に留まることなく、ビズネスホテルに泊まりながら全国行脚する。
「1カ月最低でも2件は決まり、金額でいうと20万円。いい月は200万円ぐらいになる」
攻略詐欺グループには、特殊詐欺グループのように騙し方のマニュアルがあり、それを50万円で買う。さらに親玉には毎月10万円の上納金を納める。
騙す相手との連絡はケータイだが、1~2カ月で使えなくなる。特定の番号だと足がつくからだ。新しい番号のガラケーはグループから10万円で買い取る。
で、現在この若者はどうしているか?
「ひと財産築いたので今は抜けています。抜ける場合にも100万円はかかりますが」
20スロコーナーで打っている高齢者に声を掛けている不審者を見つけた場合は、要注意。あなたのホールの常連客が攻略詐欺の餌食になっているかも知れない。ポスターを張って注意喚起を促すことも必要だ。

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掲載されていそうな話ですね。
あの小汚い絵柄のマンガとして
ピンバック: あはは
持ちかけられた段階で何故サギだと疑わないのか。
ピンバック: 人
抜けた、とは言ってもね。
また金がすぐになくなり下層に堕ちるのは目に見えている。
ピンバック: アホは繰り返す
こんな詐欺にすがるのになんで期待値稼働しないのか不思議だ。
それとゴミヤクザを締め上げるのはいいが最近の若造はこういう半グレになるのなら意味はない。
犯罪者を甘やかすから犯罪が減らない。
こういう犯罪者連中はヤクザでも半グレでもカタギでも徹底的に締め上げ見せしめにすべき。
二度と社会で生きていけないようにしてほしい。
ピンバック: 勝ち組
被害者の悔しい気持ちを知っているのに加害者になれるんか。
こういう男こそ逮捕するべき。
ギブアンドテイクかなんか知らんが取材なんかしとらんで警察に引き渡せよ。
警鐘を鳴らす記事は大事だがこれも大事。
少なくともこの反社の男から騙される人間はいなくなるだろうし。
やっぱ馬鹿はどこまでいっても馬鹿なんだな。
ピンバック: 六根清浄
遊びといいながらギャンブルなんて
既に詐欺だろ
ピンバック: 負け組
ホール業はお金を頂いて楽しい時間を提供します。
お金が増えると、思い込んで生活費を使い込む人が愚かなだけです。
ピンバック: 牛丼通行人
ぼった営業だから行かない。
目を覚ませ。お爺さん。
ピンバック: たわけ店長
ピンバック: 勝ち組