パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

釘調整違法で逆に外部メーカーがパチンコ参入を狙う


以前、釘のないパチンコ機が保通協に持ち込まれた、という未確認情報を書いたことがあったが、パチンコメーカーの関係者からその社名が明かされた。

日工組加盟メーカーだが、「なるほど!」と思った。確かに、このメーカーならチャレンジしそうだ。

数年前から警察庁は長年黙認してきた釘調整を急に違法と指摘し始めた。代替え案もないまま違法と言われても、ホールは従来通り釘調整するしかないと思っていたら、次の規則改正では6段階の設定が認められることになる。

イメージとしては、1990年代にユニバーサルが発売したパチコン「ギガ」のような仕組みになるということだろうか?

非常に画期的な規則改正ともいえるが、では、ハネモノや一般電役機はどうなるの?と突っ込みを入れずにはいられない。ハネモノなどは爆裂しないから釘調整は認める、なんてことはないはずだ。

ま、今のパチンコはほぼセブン機なので釘調整問題は、設定で解決させようとしているのだろう。

冒頭の釘のないパチンコ機の話しに戻ろう。

遊技機規則には使う釘の素材や硬さなどは定められているが、必ず釘を使わなければいけないわけではない。

「釘調整がはっきりダメだといわれて、逆にパチンコ業界へ参入のチャンスができた、と虎視眈々とゲームやおもちゃメーカーが現れています。釘があるから特許でがんじがらめになって参入障壁になっていたんですが、釘を使わなければ特許に抵触する部分も少ない」(週刊誌記者)

特許以外に、日工組へ入るには既存メーカー2社の推薦がなければ入れない。日工組が本当に脅威と感じる外部のメーカーにはOKは出さない。この推薦が最大の参入障壁でもある。

日工組メーカーが持っている特許を使わなければ、パチンコ参入も比較的簡単になる。その第一弾が釘のないパチンコということにもなる。

しかし、斜陽産業と言われているパチンコ業界に興味を示してくれるのは、ありがたいことである。

ドン・キホーテが50インチの4Kテレビを5万9000円で販売する時代である。

既存のパチンコメーカーにはない柔軟な発想で、既存のパチンコの概念を打ち破る遊技機が20万円以下で登場したら、業界は確実に変わる。

脱射幸性。

五感に訴える機能を機械に組み込み、これまでパチンコに興味を示さなかった人までが思わず打ちたくなる…。遊技機のイノベーションを起こせるのは外部メーカーかもしれない。

電気自動車はエンジンという参入障壁がなくなったことでベンチャー企業でも参入できるように、パチンコも釘がなくなることで外部からも参入しやすくなる。

本来の遊技に舵を切った規則改正は、外部参入の呼び水になる事を期待したい。


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将来が不安な業界人のために贈る言葉


東北で6店舗のチェーン店の店長の悩みだ。

業界歴は20年。年齢は40代前半。

最近、1店舗が閉鎖になった。残りの半分も閉店しなければ会社の存続が危ぶまれている。

で、店長の悩みというのは、店舗が減ればそれに併せて店長職もなくなる。また、店舗が閉店になれば、次は自分の店がその対象となり、店長ではいられなくなる、という不安だ。

店長ではいられないということは降格を意味する。年齢的にも40代前半で転職するには最後のチャンスだと思っている。それなら、景気のいい東京へ出れば店長の仕事もあるのではないか、と考え、業界関係者に相談の電話を入れた。

まず、店長として働ける店舗を紹介して欲しい、という依頼に対してその関係者は店長を一喝した。

「業界で人を紹介するということは余程あなたのことを知らないとできるものではない。これまで、メールのやり取りをしただけの関係でそんなことはできない。最近も設定漏えいで会社をクビになった店長の件があったでしょう。紹介した私が信用を失うことにもなる。情報は流すが、後は自分でやるしかないです」

この言葉にショックを受けたが、考え方が甘い、と言わざるを得ない。店が閉店になれば店長職を失うようなレベルの店長を、店長として採用してくれるようなホールはない。

「一人息子を大学に行かせて卒業するまで後5年はおカネがかかるので、子供のことを考えると後5年は頑張らなければいけないんです」

店長になって5~6年。年収は580万円。しかし、蓄えはほとんどない。

さらに店長は深刻な状況を抱えている。奥さんが躁うつ病で、うつの状態が続くと外にも出られない。それが10年ほど続いている。

これでは東京へ行くことなど無理である。

結論は決まった。転職は諦めて、今の会社にしがみつくしかない。ホール主任に降格になろうとも奥さんと子供のために我武者羅に働くしかない。

電話口で店長の嗚咽が聞こえてきた。会社の事、家族の事、将来の事を考えると不安で、不安で仕方なかった。

東北などの地方は過疎化、高齢化の影響をもろに受けやすい。だからといって諦めてはいけない。東北でも4円、20円だけでしっかりお客さんをつけているホールがある。そこにはホールスタッフ以上に戦力になっているクリーンキーパーやガードマンの存在があった。やり方次第ではいくらでも方法はある、ということを証明してくれている。

そのホールの事はいずれ日報でも紹介する予定だ。

この店長のように業界の将来を不安視している業界人はごまんといるが、企業努力で為せば成るものだ。


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16割分岐営業に戻せば高井議員が指摘する手数料問題も解決


民進党の高井崇志衆院議員が提出していた「景品交換所のぱちんこ屋からの独立性に関する質問主意書」に対し、政府からの回答があった。

ホールが換金所に対して手数料を払っている実情を踏まえ、この手数料を換金所が受け取ることは風適法または古物営業法のいずれかの条文に抵触するか? また、換金所が客から手数料を取ることが風適法または古物営業法のいずれかの条文に抵触するか?という内容だった。

いつものことながら、政府回答はのらりくらりとして要領を得ない。

政府は手数料の意味するところが必ずしも明らかでないことを理由に回答は困難とする一方で、「ぱちんこ屋の営業者以外の第三者が、ぱちんこ屋の営業者がその営業に関し客に提供した賞品を買い取ることは、当該第三者が当該営業者と実質的に同一であると認められる場合には風営法違反となることが考えられる」と回答した。

そもそも高井議員はそんなことを質問しているのではない。高井議員のことだから、満足いく回答を求めて改めて質問主意書を提出するものと思われる。

で、手数料問題は極めてグレーゾーンともいえるが、手数料問題を気にせずに3店方式をクリアにするには、各段階で適正な手数料を徴収すれば済む話だ。そのためにも大前提となるのが特殊景品の等価交換もしくは高価交換を直ちに廃止して40玉交換(16割分岐)に戻すことだ。

16割分岐を前提に話を進める。

1600円(400玉)の特殊景品をホールが客に提供したとしよう。客はこれを古物商である交換所に持って行ったら、古物であるがゆえに、1600円では買い取ってくれない。交換所は1000円で買い取ってくれた。

交換所は次の景品問屋に利益を100円乗せて、1100円で販売する。景品問屋も利益を100円乗せてホールに1200円で販売する。ホールは利益を400円乗せて1600円で客に提供する。

それぞれが適正利益をオンすれば解決する単純な問題だ。そのためにも換金差益が生まれない等価交換では、この循環が成り立たない。16割分岐営業に戻すことが大前提だが、疑惑の手数料問題も解決する。

こうすれば、交換所はホールからの手数料を貰わなくても独立して運営ができるというものだ。

特殊景品の等価交換が蔓延したことで、こんな単純な問題も置き去りにされてしまった感がある。

警察庁は遊技に戻そうとしているのだから、特殊景品は40玉交換に戻せば射幸性も抑えられ、本来の遊技に戻るというものだ。

換金差益のでない特殊景品の等価交換がパチンコ営業を歪めてきたといっても過言ではない。


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本当のパチンコ好き業界人が業界を変えて行く


「私の天職はパチンコ」と公言して憚らない業界販社の社長がいる。その心は「大好きなパチンコに毎日携われる。仕事と趣味と実益を兼ねている」と胸を張る。

この社長のパチンコ好きは、大学時代まで遡る。4年生の時、就職も内定していた。後は卒業という時に2単位足らずに留年。次の1年間は、それは、それはパチンコ三昧の日々を送っていた。

「大学の近くのパチンコ屋さんを根城にしていました。朝の10時から閉店まで12時間打ちっぱなしです。それこそ食事も摂らないで、缶コーヒー1本で打っていました。当時はブラボー10の全盛期。ストップボタンをどのタイミングで押すか、攻略方法を実践しながら独自に解析していました。するとかかるパターンがだんだん分かってきました。店からは『来るなとはいわないが、ブラボーは1日5回までにしてくれ』と懇願されたほどです。1300個終了ですから、5回では食えない。店は私が打った台のデータを見せて、月50万円ほど勝っているといっていました」

パチンコが終ると今度は、仲間が集まって朝方まで麻雀。10時になるとパチンコ店へ“出勤”。就職活動もしないで、パチンコと麻雀に明け暮れる1年間を過ごしていた。

物静かな風貌とは違って、腹巻に札束を忍ばせる学生ギャンブラーでもあった。

このまま、パチプロで食うことも真剣に考えていた。そんな時、前年に内定をもらった会社から「一度遊びに来ませんか」と電話が入る。出向くと入社内定者の懇親会会場だった。テーブルには自分の名札が用意されていた。自動車メーカーに就職することを希望していたが、販社の社長の人柄に惚れ込み、ディーラー系のセールスマンとして就職することになる。

「社長が『お客さんが嫌がる飛び込み営業はするな』というタイプの人でした。当時はプレリュードを扱っていたので、お客さんの方から買いに来てくれていました。それこそ、まだローンも組めないような若い人も買いにきていました。それでローンが組めるようにするのが仕事でしたね」

自動車ディーラーの定休日は、毎週水曜日だった。友人が紹介してくれた女性は、百貨店勤務で偶然にも水曜日が休みだった。休みが同じ曜日なのでデートもできる。こうして付き合いが始まったのが、遊技機販社の社長の娘さんだった。

ディーラーのセールスマン時代も毎日のようにパチンコを打っていた。するとある日「そんなにパチンコが好きなら、私の実家の仕事を手伝わない?」と誘われた。一人娘で跡継ぎがいなかった。結婚に向けて話はトントン拍子で進む。

「社長は『仕事は見て覚えろ』というタイプなので結婚が決まってから、休みの日には販社へ出社して、事務所でメーカーの人と話をしながら仕事を覚えていきました。昔はパチンコ機を作っていたことも初めて知りました」

結婚・披露宴はホールオーナーやメーカー、販社の業界関係者が多数招かれ盛大に行われた。招待客は新郎側が1に対して新婦側が5というような割合だった。業界の重鎮も招かれていたが、社名を聞いてもまったくピンと来なかった。 

入社と同時に社長から通帳と印鑑を渡される。当時は業界も右肩上がりの時代。機械の整備と設置に追われる毎日で、寝る間もないほどの忙しさだった。ホール側の月の支払いが、1~2億円にもなる取引先もあった。小切手の山がただの紙切れに見えた。当時はまだ法人組織になっていなかった。銀行で小切手を現金化し、メーカーへの支払いは現金で行った。紙袋に詰めた大金を運ぶのが役目だった。

釘も覚えようと努力した。ところが、左利きはガラス枠を開けた時、非常に不利な体勢で叩かなければならない。そのために断念した。

「一般の人がもっと手軽にパチンコができて、パチンコ人口を増やすためには、メーカーには魅力があって遊べる機械を作りましょう、ホールには出玉を還元できる努力をしましょう、といえるのがホールとメーカーのパイプ役でもある販社の立場だと思います。ホールさんが困っていることを聞き出し、改善できるところは改善していく。まずは、話し合わないことには、ホールさんが困っていることも分かりません。そういうスタンスですから、ホールさんもメーカーさんもそれぞれの立場で好き勝手な意見を出し合っていただいたらいい。その中から妥協点を見つけ出すのがわれわれの役割だと思っています」

「機械屋がパチンコをしなくてどうする」が持論だ。だから、パチンコを打つことも仕事だと考えている。

毎日ホールでパチンコを打っているから見えてくるのが、お客さんの流れであり、お客さんの心理状況だ。好きこそ物の上手なり、という言葉があるように、今の仕事を天職だと思っている。



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開発コストを下げるなら不必要な機種は切り捨て一点豪華主義で


新台の販売台数が確実に落ちている。ホールが機歴販売のために無暗に買わなくなったことが原因であろう。なぜなら、スペックダウンに伴い、キラーコンテンツの神通力も消えはじめているからだ。同じシリーズをお腹一杯になるほど出されてもユーザーだって、そりゃ食傷気味になるというもの。

機械が売れなくなると、メーカーの販売計画は完全に狂うことになる。あるメーカーは大幅な赤字に転落して、コスト削減の一環からか業界誌への広告出稿を全面的に取りやめたところも出てきている。

あれだけ儲かっていたメーカーの台所事情も火の車だ。販売台数を上げたいが、儲からないと開発予算まで削られてしまう。潤沢だった開発費が削られれば、機械も見た目からショボいものになり、客にも見透かされる。

今までのように液晶を使う限り、予算を落とせば、ますます面白くない機械作りに陥ってしまう、というジレンマがある。脱液晶からアナログ役物機に移行するだけでも同じ予算で面白いものが作れるはずなのだが、残念ながら現在の開発陣は液晶しか経験していないので、面白いアナログ機を作り出すことは一から始めなければならない。

ホールは新台を買わないでその分回すことで、お客を付けようと努力したホールも数年前登場した。半年間は新台を買わない営業を続けた。業界もその手法に大いに注目した。

半年間、新台を買わなかった結果も公表していた。

新台を入れなくても、稼働がさほど落ちることはなかったものの、回したからと言って稼働が上がったわけでもなかった。

パチンコでは半年間に新台で入れたいと思った機械はなかったが、スロットは2機種ほど新台で導入しておけば良かったと思う機械はあった。

半年間の新台なし営業の反省を踏まえ、入れ替えは必要だが新台に限る必要はない。結果が出ている中古は高目でも早めに導入する。

新台を入れなければ営業が成り立たないという妄想が実証できたことは収穫で、当たった機械なら後から買っても決して遅くはないということだ。

このような実証実験を踏まえて、必要でない新台は買わない、というホールが増えれば増えるほど、メーカーの販売台数は落ち込み、開発予算は削られて行く。

上場メーカーは株主のこともあるので、年間何10機種も販売しないといけないが、開発する機種を絞り込んで、中身のあるものにして欲しいものだ。

無暗に新台を買う必要はないが、適度な新台購入はユーザーのためにも必要だ。そのためには自店の客層を見極めれば、その新台が必要かどうかは分かるはずだ。


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