パチンコ日報

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ぱちんこ回想記  第7玉 狂う金銭感覚。赤兵衛と道路工事

只今は4月15日午前7時36分。抗がん剤治療後2日が経過。この2日後というのが何故か寝れなくなる日でぶっ通し起きてます。最近は塩の味が徐々に分からなくなってきました。食べるのが私の唯一の楽しみなので少し不安になってきましたが、でもまだ食欲はあり体重も入院前と同じくらいまで増えて検査の結果数値の方は普通の人と同じ位の数値に近づいていますが、骨の硬さがまだまだ戻らない状況です。時間が出来ましたら再度入院が決まっており、今度は新しい抗がん剤を試す予定です。

人生初の 3000 個定量を達成して初のイケイケモードに突入した 12 歳の少年の頭の中は、お金を使う事、負ける事に対しての恐怖感というものが完全に無くなってしまった。

定量にしたというよりは、何回もポコポコ当たったのが当たり前に感じてしまい、打っていれば当たるという感覚になってしまったのである。地元の客のいないホールでなかったら俺はソコソコ出せる男だと勘違いしてしまった。

そして、次に打とうと決めていた「赤兵衛」(西陣1989年発売)で苦い砂を噛む事になる。


気分を良くした私は両替して赤兵衛に着席する。そして 100 円ずつ借りていた玉も 200 円ずつ借りるようになる。100 円ずつ借りるのが面倒になってきたのもあるが、定量にして所持金は1万円弱…。

無敵の12歳だ! そしてこの赤兵衛との勝負はぱちんこを打って、初めて役物の動きに驚愕した1台だった。

打った事も見た事もない方は、是非下に貼ってある動画を見てほしい。パッと見はふざけた角度で壁に貼り付いてる忍者がいるとの印象。打ち出すと先程打っていたポチより遥かに鳴かず、そして拾わない。

今考えれば鳴きムラのレベルの話ではない。後にこの店の台は全部購入した時に1台ずつ釘調整をチェックしたけど全台カツカツの調整だった。記憶だと千円あたり1チャッカーに入賞したのは僅かに2回程で拾いは0。



隣の席に移動する事も無く、お金はあると思って淡々と打ち続ける。そしてあっという間に当たらないまま5000円が無くなる。でも私は何とも思わなかった。何故なら私は 5000 円無くなったところで先程まで打っていたポチに戻ればまた稼げると思っていたからだ。そして定量にしたポチに戻るとそのポチは台の電源が下ろされており、ガラスに札が置かれていた。

「3000 個定量!やられたー!」と書いてある札。

え? これ打てないの?と思い、店員さんに聞いてみた。

「定量にした人はその日は打てません。〇時になったら解放するけど打ちたい人が複数名いる場合は割れ箸を引く抽選になる」との事。

そんなルールがあるとは完全に誤算だった。予定が狂い再び赤兵衛へ。先程打った隣に着席。そして打ち始める。先程の赤兵衛と同じくらいに鳴かないが運良く 1000 円くらい使った所で1チャッカーから羽根が開いて拾われた玉が真っすぐ転がって来て何事も無なく当たったのだ。しかし何故か安心出来ない。

吃驚したのが役物内だった。通常時ユラユラしていた役内が時計逆周りにステージが変わる仕組みと言ったらいいのか? 言葉ではなんとも言いづらい仕組みのステージは画像を見て 頂きたい。

そして、貯留もしてくれるのだが何か危なっかしい。1R は何とかクリアもこれまでの流れ的に嫌な予感がしてならないのだ。そして予感は的中する。2R 目の貯留が解除された瞬間3つくらい貯留されていた玉は左右に弾けて V に入らず7カウント目から玉拾わずでパンク。

鮮明に覚えているがこんな終わり方だった。少しの持ち玉と使える金額が3000円弱…。もう流れが悪い。

運頼みで打っていればこんなもんだろう。しかし夏休みはまだ始まったばかり。ここで負けてもまた実家で手伝いをしてまたぱちんこ資金を作ればいい。そう思えば負けてもいい経験だったで済むはず。

2R パンクの持ち玉は簡単に消滅した。赤兵衛を諦めて最後の勝負は90年に三共から発売された道路工事 I に。

役内を見ると昭和漫画の道路工事職人さん的なデザインのオジサン。黄色のヘルメットに咥えタバコに上半身はランニングシャツに首タオル、ズボンは赤色のニッカポッカ。両手は「ダダダダダダダダダダダっ」って土や砂利を転圧する機械(名称は分かりません)セルデザインを見ても『ザ!工事!』的なデザイン。


残りの所持金を一旦忘れさせてくれるようなワクワクさせてくれるデザイン。そして私が一番に注目した点は役物のオジサンとVゾーンの距離が異様に近いという所だった。見た感じ当たりやすそうに感じるのと玉の動きは打つ前からスピーディーなんだろうなと予測が出来る。

そして覚悟決めた私は残りの千円札を全部 100 円玉に両替をし着席。楽しみ半分、お金が無くなるかもしれないスリル半分の気持ちで打ち始める。

早速1チャッカーに入賞すると中のオジサンが転圧機をガタガタと動かす。

「なるほど。やはり道具は動くか」

予想通りの動きは目では分からなかった。このオジサンのガタガタ動かす道具こそが最大の敵だったのである。羽根に拾われた玉が役内のステージ中央部から下段ステージに落ちてくれば簡単に V ゾーンに入ると思っていたが。

しかし、このオジサンが道具をガタガタする事によって玉が弾かれてしまい全く違う方へ飛ばされる。オジサンに弾かれ弾かれ、100 円玉が次々と消滅していく…。ALL13 の賞球で鳴く拾うは赤兵衛よりはるかにマシで玉持ちも良かったのだが、所持金を考えると早めの当たりが欲しい。


冷や冷やしながら打っているがそれもまた楽しく感じる。そして電車賃を残してもラスト 1000 円。手と額からは変な汗が滲み出る。開き直りタバコに火をつけ打つ。

「ぱちんこの神様は確かにいた」

残り 500 円くらいだっただろうか?それは2チャッカー入賞から拾われた玉が王道ルート中央部から落ちて今度はオジサンのガタガタ動く道具がサポートしてくれてV入賞。

待望の当たりが来た。「よしっ!上手い!」と力強く左手で小さくガッツポーズ。大当たりがスタートし祈るような気持ちで見守る。





通常時は敵だったオジサンがパンクしないように貯留をアシスト。最初は上部ステージで2個貯めてくれてやがて下段のステージに落ちると…。

なんと!オジサンの道具に玉が2個くっついた。磁力でくっついたのである。こんな造りになってるなんて…。

オジサンの道具から縦に玉が2個ついて貯留されてるので、Vゾーンの目の前に玉が貯留されてるもんだから凄く安心して見てられる。(それでも後日にパンクはした) 大当たり中は楽しく玉の動きに一喜一憂した。

何事もなく最終ラウンド。祝福されているようにも感じるようなホッとする音楽が流れる。1000 個にも満たなかった出玉ではあるが満足していたであろうこの日の勝負はもう既に結果が出ていた。

やはり勝ち負けではなく純粋にぱちんこを楽しむ気持ちの方が強かった。話はD-51 に戻る が D-51 を探して打つ予定が徐々に変わり、「ぱちんこの歴史を探す」になりつつあった。

出玉は全て飲まれて無くなり残ったのは電車賃だけに。ポチで打ち止めを初体験して1万弱あったお金が無くなった。

現代の学生のひと月あたりのお小遣いは1万円とネットでみたが当時の中学生の1万円なんて1万円札持ってるだけで驚かれるレベル。それがたったの数時間で無くなる。何時間も手伝いしたお金とお客さんから貰ったチップ。

こう考えるともっと手っ取り早くぱちんこするお金が欲しくなるのは当然の事。何か楽してお金が入る方法は無いのか?電車に乗りながらそんな事ばかり考えていた。そして翌日…。

部活の為学校に行ってすぐに校内放送が流れ、名指しで生徒相談室という狭い部屋に呼び出される。なんだろと思い部屋に入ると狭い部屋には教頭先生と生徒指導の先生が待っていた

「みさお君。部活のところ悪いね。聞きたいことが少しだけあるんだ。すぐ終わるから」教頭先生がそう切り出すと生徒指導の先生が間を空けずに切り込む。

「お前昨日なにしてた?」 おお。もうバレてるのか!と思ったが嘘をついてみる。

「昨日は電車に乗って他所の町の先輩の家に行って遊んでました!」と笑顔で話すも、2人の表情は「ふん。こいつ嘘言っちゃってるよ」と「みたいな表情。

「お前この前隣町のニューセブンってパチンコ屋にいたと学校に連絡があったがパチンコなんかしてるのか?」

「パチンコ? パチンコって中学生がしていい事なんですか?ぱちんこなんてした事ないですよ」と言っても表情は疑ったまま。

チャゲ&アスカではないが僕はこの瞳で嘘をつく…。内心バレている事とかこれが自宅に連絡が行って父にボコボコにされる恐怖よりも、音沙汰冷めるまでぱちんこが打てなくなる事の方がイヤだった。

パチンコ尋問はシラを切り通したら終わりかと思いきやまだまだ続いた。車に乗せられて遊びに行く姿が度々目撃されてる事。高校生の人と駅でタムロしてる事。その人達は何処の町の人で名前はなんていうのかとか、一緒にタバコ吸ってたとか。まぁそれは本当の話だが無い事ばかりの話も多数あった。

全否定したがここまで言われると町の人の視線が凄く恐いではないが嫌いになった。通報する人がいるって事は常に見られている。地元の平和ホールは駅前にあるのでしばらくは打ちに行けないだろう。

先生方は非行に走る生徒の心配をしてるのだけれど、そんな話は最初の2分くらい聞いていただけで頭の中では「いかにこいつらにバレずにぱちんこ道を突き進むか」としか考えてなかった。

大人になってホール営業の舵を取ってた頃トリッキーな人と言われたが、トリッキーみさおが誕生したのはここからだったのかもしれない。ずるく賢くではなく何を考えてるのか分からせない事に楽しくなってしまう自分。しかし大人にはなかなか通用せず今後の学生ぱちんこ生活、教師達との一進一退の攻防が始まる。

つづく

雑学が組織を強くする。10年続く社長LINEと10万円テストの効用

「七福神の中で、日本生まれの神様は誰か?」――そんな問いに即答できる人は意外と少ない。正解は恵比寿。

大黒天や毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋はインドや中国由来の外来神であり、日本発祥は恵比寿ただ一柱。この程度の知識であっても、知っているかどうかで会話の引き出しは大きく変わる。

とあるホール企業では、こうした“ちょっとした教養”が日常的に共有されている。発信源は社長。毎日のようにLINEグループへ雑学が投稿され、社員たちはそれを一つの楽しみとして受け取っている。

「へえ」と思わせる軽い内容だが、継続されている点に価値がある。この取り組みはすでに10年近く続いている。

単なる情報共有で終わらないのがこの企業の特徴だ。

年に一度、全30問の雑学テストが実施される。参加資格は一般社員のみで、店長クラスは対象外。現場で働く社員にスポットを当てた取り組みになっている。

そして今年、初めて満点を獲得した主任が現れた。賞金は10万円。しかも配点がユニークで、1問ミスで5万円、2問ミスで1万円と、満点の価値が際立つ設計になっている。努力と継続がそのまま報われる分かりやすいルールだ。

興味深いのは、その使い道だった。満点を取った主任は、賞金を個人の懐に入れるのではなく、自身が勤務するホールの新年会費用に充てた。結果として、個人の成果が組織全体の一体感へと還元された形だ。

この取り組みの本質は、単なる雑学の蓄積ではない。日々の小さなインプットを積み重ねる習慣、そしてそれを“楽しみながら競う”仕組みにある。

知識は直接売上を生むものではないが、思考の幅やコミュニケーション力を広げ、結果的に接客や現場対応の質を底上げする。

人材育成というと、研修やマニュアルに目が向きがちだが、この企業は“遊び”の要素を巧みに取り入れている。10年続くという事実こそが、その効果を物語っていると言えるだろう。雑学一つが、組織を静かに強くする――そんな好例である。


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