職人に休憩の茶菓子を出して世間話をしている時、20代半ばの若い職人の前職がスロプロだった、ということが分かった。
ブロック職人になって4年になるが、スロプロ時代の話になった。
「プロは疲れました。1日12時間労働ですからね。これで月20万円ほどの稼ぎです。立ち回り方法としては裏イベントをグルグル回っていました。特定日でも出なくなったのがコロナの頃から。これで食えなくなりました。東京まで遠征したら食えたかも知れないけど、将来不安もあった」
そんな時に行きつけのホールで今の親方に拾われて、ブロック職人に転職した、ということだった。
闇バイトの押し入り強盗など物騒な世の中になったことにより、外構工事の依頼も増えて忙しいということだ。
この農家にはパチンコ業界に関するもう一つのネタがあった。
耕作放棄して畑を持っているのだが、最近、その畑を貸して欲しい、という話がきた。畑は800坪ほど。
何を作るのかと聞けば、さつまいもを栽培する、という。これは焼き芋用で、何とホール企業が焼き芋ビジネスに参入するようだ。
2000年代初頭から長く静かに続いてきた「焼き芋」ブームが、コロナ禍にさらにヒートアップ。焼き芋専門店が増え、現在は第4次焼き芋ブームと言われている。
その火付け役になったのがドン・キホーテ、と言われている。焼き芋は寒い冬にしか売れないシーズンものだったが、冷やし焼き芋などの登場で通年販売できる商品となった。
特にドンキは焼き芋の香り店内に漂わせることで、顧客の購入を刺激し、焼き芋を試してみたいという購買意欲を刺激した。
焼き芋は価格も手頃であるため、多くの消費者にとって魅力的なスナックとして受け入れられた。また、さつまいもはビタミンや食物繊維が豊富で、健康志向が焼き芋人気を後押しして行った。
その結果、ドンキでは年間12億円以上売れるヒット商品になっている。
ドンキの成功を受け、他の小売店やコンビニでも焼き芋の販売が始まったわけだが、国内に止まらずタイやシンガポールなど暑い国にも焼き芋ブームが広がっている。
で、ホール企業は自社でさつまいも栽培から始めて、焼き芋ビジネスに参入しようということのようだ。

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