常連客に連れられてやってきた。本人は一切打つことなく、ちょいパチコーナーを凝視していた。そして、身分を明かし店長に色々聞いて帰ったが、ちょいパチに手応えを感じ取ったようだ。
カジノ関係者が着目したのがルーレットとちょいパチの比較だった。
ルーレットは1から36までの数字の他、ヨーロピアンスタイルなら0が加わり37区分、アメリカンスタイルなら0と00が加わり38区分となる。
一方のちょいパチの大当たり確率は約1/40で、ルーレットの大当たり確率と大差ない。
ルーレットは1目賭けで特定の数字1つに賭けると、配当は36倍となる。
裏ちょいパチは1玉100円のレートで大当たりすれば、10~15万円になる。
「これはカジノ客を惹きつけることができる」(カジノ関係者)と直感が働いた。
ラスベガスのカジノの売り上げの約75%がスロットマシンなのだが、スロットマシンの若者離れにより、売り上げが減少していることが深刻化している。
スロットマシンの主な客層は50歳以上である。一方、近年ラスベガスのカジノを訪れる人の大半が50歳以下でありながら、カジノのフロアは今でもスロットマシンに埋め尽くされている。
カジノ客の年代と設置しているゲーミングマシンが乖離して来ている。ヤングアダルト層はビデオゲームに慣れ親しんでいるため、単純なスロットマシンはソッポを向かれている傾向にある、という。
ラスベガスでもスロットマシン客の高齢化が進み、売り上げが減少している。若い世代を囲い込むために、新しいギャンブルマシンを探し求めているのが現状である。
そこで裏ちょいパチの視察と相成ったわけだ。
では、裏ちょいパチの釘調整はいかほどのものなのか?
「回らないけど、1/40で当たる可能性があるので、ドキドキ感は堪らない」(客)
1万円で100発。スタート入賞は100発で5回ほどだった。さすが裏。極悪釘である。2000円分で1回の抽選という感じだったが、1万3000円目で大当たり。運よくラッシュが続き、1100発獲得。戦果は11万円也。
はてさて、ちょいパチがカジノに設置されたとして、若者に受けるかだが、むしろ、スロットマシン好きの高齢者に受けそうな気がしないでもない。

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