
同店がCO2排出削減のために全店のレジ袋の有料化(1枚2円)に踏み切ったのは2013年2月。同時にレジ袋を辞退した人に2円の値引きをしていたサービスも中止した。
ゴミを焼却する自治体もゴミが減ることに大賛成で、レジ袋を有料化にするこの運動を後押しした。
大手スーパーはこぞってレジ袋の有料化に踏み切ったが、中小は「客離れにつながる」などの理由から無料化を踏襲するところが多い。
レジ袋を減らしてそれが本当にエコにつながるのか、という意見もある。そもそも、レジ袋は石油を精製する過程で出てくる副産物を原材料に使っているから。豆腐を作る過程で出てくるおからのようなもので、むしろ有効利用ともいえる。
レジ袋はゴミ袋として再利用する人が大半なため、レジ袋がなければ困る人も多い。
イオンやイトーヨーカ堂のような総合スーパーの売り上げは、押しなべて右肩下がりの状態が続いている。
売り上げが下がることに歯止めをかけるためには、レジ袋を無料に戻すこともその一つであろう。
イトーヨーカ堂はマイバック持参率が向上したために、無料化をテスト的に行っているとしながら、次は必要な枚数だけレジ袋を渡すことにした。

それも束の間だった。
無料化をスタートして、約3週間で白旗を揚げることになる。
自治体やエコ派の市民からの反発が大きかったようで、無料化は1カ月で幕を閉じることになる。

パチンコ業界と何の関係があるかと思われるだろうが、本題はここからだ。
イトーヨーカ堂がレジ袋の無料化を中止した原因は、何の前触れも、説明もなく、レジ袋無料の張り紙だけでスタートしたことにある。
無料化を歓迎するお客がいる一方で、エコ意識の高い人たちからは何の説明もないために、反発を買う、ということが想像できていなかった。
パチンコ業界で、交換個数を変更して失敗するケースはまさにここだ。
特に換金にまつわる部分なので、ホール側は細かく説明することができない。それをしないで、設定を入れた、ぶん回したからといって、換金した時に従来より金額が下がっていたら、「誤魔化された」「計算枚違いをしている」と100%クレームが来て、せっかく勝っても二度と行くか、となる。
換金率が悪くなるけど、遊べるということを説明した上で、納得してもらってスタートすることが重要だ。

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