「マルホンや奥村の人からも問い合わせが来ています。でも、ウチも人は余っていますから、開発といえども転職は難しい、と思いますよ。パチンコメーカーでも大手から中小メーカーへ都落ちならまだ、就職できる可能性はありますが、その逆はありませんね」
メーカー関係者の間でも最近はもっぱら、次はどこのメーカーが?という話題ばかりで、明日は我が身状態だという。
「サムライものが好きだったメーカーの開発者がいなくなって、最近、そのシリーズが出なくなりました。サムライものは大ヒットこそしませんがコアな客層がいたので、そこそこの客付きはあった。それと機械から火を噴いたメーカー。心理的に買わなくなったことがボディーブローのように効いてきている」
それは、さておき、最近はメーカーも人材不足だという。
「アニメ版権を作る場合、漫画は全巻読み込んで、そこで自分なりに原作のイメージを壊さない程度に自分のイメージを膨らませ、噛み砕いて、のめり込みたくなるようなリーチ演出を考えなければ、いい機械はできない。物語を読み込むことのできない人間が作ってもお客さんは付いて来ない。業界全体に人材がいない危機感はある。うちも人材が育っていないので、決して安泰とはいえない」と戒める。
昔はヒットした機械も当時としては、いい出来、と評価されたが、今の時代では昔の名作が駄作になってしまう。
作り手の読解力と発想力に加え、作り込みが足らない機械がリリースされ過ぎだ、とも指摘する。
さらに、ヒットしてきたシリーズが大ゴケするのも「作りが雑になったからだ」と付け加える
「うちでは作ることはない」とした上でパチンコのキャラクターとして面白いのが欽ちゃんだという。
「欽ちゃんは最近大学へ入学して話題になったが、欽ちゃんは馬主でもあり、社会人野球チームのオーナーであり、欽ちゃんファミリーもいる。これほど、多彩な物語を作れるキャラクターもいない。欽ちゃんが大学を卒業する時は全回転リーチ。ちょっと考えただけでも面白い機械が作れる」
ひょっとしてこの開発者のメーカー以外がすでに着手していたりして。
かつてコント55号がニューギンよりリリースされているので、まったく不可能でもない。

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。