ホール側で交換率を低価にするか、あるいは非等価仕様の新たなスペックの機械の登場を待つか二者択一状態となっている。
この問題についてメーカー側の声が聞こえてきた。
「スタートは7個戻し、1回の大当たり2000個(5000円)。昔の機械は4円で高ベースながらお客さんもたくさんいてホールも潤った。それを考えると今の機械がダメだということが証明されている。1円営業が始まった時に等価交換営業の崩壊が始まっていることに気づくべきだった。ベースを高くしてお客さんのおカネを減らさないためには、等価仕様の機械作りから方向転換を図るべきだ」
等価交換営業で店舗拡大を図った大手ホール向きにメーカーは機械を開発し続けてきた。その結果、ベースの辛い機械ばかりになり、ユーザーのおカネが続かなくなった。
その反省からメーカーは、スタートの戻しが多い機械を販売したが、ホールは買わなかった。賞球1個の差が利益を大きく左右するためだ。
「ベースを上げてもそれに対応したゲージを作れるのがメーカーで、設計段階から穴に入らないゲージを作ることだってできる。他入賞を1個戻しにすれば、スタートを回すこともできる。30個交換用の機械を作ることだってできる。いずれにしても、今回のベース検査により、それに対応した機械をメーカーは作ることができるので、買い替え需要が起きる」
6月1日の立ち入り検査から半年間は、不正改造があっても通報しない猶予期間がある。この間にメーカーも非等価対応機種を作ってくるのだろう。
仮にメーカーが30~33個交換対応機を作ったとしても、ベース検査問題は解決しない。
スロットは等価でなければ客も付かないし、今のスペックで6枚、7枚交換にしようものなら高設定でもお客が勝てない。
スロットは等価交換、パチンコは30~33個で営業するのが理想的だが、そこには一物一価の壁が阻む。
かといって、パチンコとスロットの営業許可を別取りすることは非現実的なこと。
スロットも6枚交換でもお客が損をしない出率に引き上げることも必要になる。
いずれにしても、パチンコ用、スロット用の景品=二物二価を容認してもらえば、パチンコとスロットの交換率を合わせることに苦慮することもない。

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