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一般入賞口検査を乗り切るには全国一斉に40個に戻すこと

表題には「遊技機の不正改造の絶無に向けた更なる取組について(要請)」と書いている。



衝撃を受けるのは「絶無」という表現だ。全くない、皆無、という意味だが、ここでいうところの不正改造とはホールが日常的に行っている釘調整を指しているわけだが、警察庁が不正改造と指摘してきた釘調整の領域に一歩踏み込んできた印象を受ける。



6月1日から遊技産業健全化推進機構のホールへの立ち入り検査で、一般入賞口に玉が入らないように殺しているかどうかを調べることになった。



ゲージ棒を当てて検査したり、一定時間試打してベースなどのデータからメーカー出荷時の状態かどうかをチェックするようだ。



ホール5団体が警察庁から健全化推進機構の検査項目に一般入賞口も加える、と通達したのが5月15日。週明けにはこの一大事で幕を開けた。



等価、高価交換営業が主流になる過程で、スタートを回すために、一般入賞口へ入りにくくしているホールは少なくない。完全に殺さないまでも入りにくくしているホールが大多数ともいえるために、警察庁が踏み込んできた。



「一般入賞口は諸元表通りなら12.5~13となっているものもあります。このままの状態で使うとスタートは4ぐらいまで落とさないと持たない。スタートを回すためにうちは11ぐらいにしているけど、ゲージ棒は通る。警察の指導通りに営業すると、画面は止まっているのに、玉は減らない、という奇妙な光景になる」(ホール社長)



要はスタートを回すために、ベースを落としているホールが少なくない、ということだが、指導通りにするとどうなるのか?



「一般入賞口は1日10回ぐらい入っているとして、メーカー出荷時状態にすると一般入賞口は3倍入る、と仮定したら、1時間で30個、11時間営業なら330個余分に出ることになります。これを4円で掛けると1台で1320円、300台なら1日約40万円のロスになります。1カ月なら1200万円のロスですからね、一般入賞口といってもバカにできないんですよ。大手チェーンになれば、なるほど規模が大きいですから粗利額が減る金額も大きいですよ」(ホール店長)



ホールとしてはベースを上げることは粗利額が減ることなのでやりたくない、というのが本音。



等価、高価交換営業でスタートを回しつつ、一般入賞口もジャブジャブ入ったら赤字営業に陥ってしまうが、警察からすれば身勝手な営業、となる。



この釘の指導に対して打開策があるとすれば、全国一斉に40個交換に戻すことだ。それなら諸元表通りの釘で営業してベースが上がろうとも問題ない。



40個交換なら警察が求める遊技に戻ることもできる。







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