今のスロットは分業化が進んでいる。
その結果、どういうことが起きるか?
「一体感、まとまった感が半端なくない。絵と音と光の一体感がまるでない。そもそも液晶もいらない」とスロプロが指摘するように分業化によってトータル感が出ていない機械が多い。
液晶不要論ということだが、メーカーは液晶を付けることでどんなメリットがあるのか?
「液晶を付けるだけで開発費の5割は液晶に持っていかれます。別の会社が作った絵にプログラムを載せるための絵を作るなど開発費が嵩みます。開発側がいうのもなんですが、絵はいりません。液晶を取っ払ってホールさんが買いやすいようにしなければなりません。ドットでも十分面白かった。最近は沖ドキがヒットしているように液晶がなくても売れる機械は売れます」(スロット開発関係者)
液晶は見た目が派手になるので、買う側のホールもついつい地味な機械よりも派手な機械を選択するために液晶を搭載しているようにしか思えない。
「コンシューマゲーム業界とパチンコ業界は同じ道を辿っている。昔のファイナルファンタジーはシナリオ重視で絵が稚拙でも十分に面白かった。それがどんどんリアルなCGへと進化して行ったのがプレステ。CGのリアルさを追求し結果、スクエアはハリウッド映画ファイナルファンタジーを157億円かけてフルCGで制作して大ゴケした。今、ニンテンドーやソニーがコンシューマゲームで青息吐息になっている。今やゲームはスマホに移行して、パズドラのようなゲームが台頭しています。そこにはリアルなCGはいりません。スロットメーカーだけでなく、液晶が完全にメインになっているパチンコメーカーもそこにもっと気づくべきです」(同)
コンシューマゲーム業界の反面教師という手本があるのだから、パチンコ業界もそこら辺はもっと見習うべきだと思う。ニンテンドーやソニーの後追いをすることはない。手本とするのはパズドラのガンホーだろう。
スロットの原価は液晶なしが5~7万円、液晶付が20万円前後ともいわれている。それが液晶が付いていようがなかろうが40万円前後で販売されている。
液晶にかかる開発費を抑えて要は液晶頼りにするのではなく、もっともっとゲーム性で勝負すると共に、ホールが購入しやすい金額に落とさなければ、いずれメーカーも淘汰されていく。

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