歌舞伎町界隈でエスパスが4店舗(ゲームセンター含む)3007台に対して、マルハンは2店舗1802台が凌ぎを削る。
GW営業が終了して一段落。本当の戦いはこれからだが、グランドオープン以来、マルハン東宝ビル店を攻め続けていたウチコ軍団の元締めはこう話す。
「結構、儲けさせてもらったけど、もういいや」と数名を残してエスパスへ移った。
元締めは22人のウチコを使っていて、オープンから1週間余りは全員を総動員した。ウチコの日当は1万5000円だが、これに軍資金を加え、経費を差し引いても1日40万円ほどの純益を出していた、という。
「都内はもちろん、大宮や神奈川でも見かける軍団が集結していたが、連休明けからみんないなくなった。マルハンに残していた4人も、日当5000円を渡して帰らせた」
いつまでもプロを喜ばせるわけにもいかないので、回転数でボーダーラインが判別できるパチンコのウチコ軍団は去った。それに伴い、当然パチンコの稼働はその分下がる。
プロを排除したところからが本当のスタートとなる。
マルハンから立ち去った軍団はエスパスへと流れることになるわけだが、ユーザー目線でこう話す。
「エスパスはいずれも路面店で中も見える。JR側から来るにしても西武新宿駅側から来るにしてもまず、エスパスがあり、そこで堰き止めてしまうのでアドバンテージはある。東宝マルハンは入口が分かりにくく、しかも入口にワクワク感がない」
実際に店舗を見比べて見ると、視認性でのその差は一目瞭然。


マルハンはテナントで入っているので、外装も派手に飾り立てることもできない。のぼりさえも店外に出すことが出来ない様子。
一方のエスパス日拓は自社物件でビル全体を看板にパチンコホールを前面に打ち出している。
マルハン東宝ビル店へ視察目的で行った業界人でさえも、一発で辿り着けない、ということは分かりやすさという点ではハンディともいえる。
平常営業に戻り、営業スタイルでもその差が現れてきている。
「マルハンは特定の機種に特化した出し方をしているので、島によってはお客さんがついていないが、エスパスは万遍なく出している。マルハンがついていない機種でもエスパスは満台だったりする。エスパスはプロ対策もそんなにやっていない。出玉演出として逆に利用しているように思える」(歌舞伎町ウォッチャー)
自社ビルで家賃がいらない、という差は持久戦では大きな差となって来る。

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