パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

娯楽のないアフリカで青年海外協力隊を経験してパチンコの必要性を痛感

毎日のコメントは批判も含め、面白いですね。
組合会議でも、こんな中身の詰まった論議は行われません…。汗。

イベントができた時代のある日、お客さまが怒っていました。負けて相当苛立っていました。イベント日に負けたということが、よほど悔しかったのだと思われます。

どの台を打って負けたのか気になったので、ホールへ出てみると、まさに6を入れた台を打たれていました。

そして、一言。
「6でも出なきゃ1と同じだよ!」

もちろん、6とは公言していませんが、設定を担当して間がない新米の自分は、目が点になりました。

データにばかり頼ってはいけないな、と感じました。

「高設定を入れる分、低設定も多用しろ」と教わる中で、吸い込みが激しい場合、そのままの方が跳ね返ることも多く、敢えて打ち替える方が出ないこともありました。

全国の店長さんにも経験しているケースなのではないかと思います。

だからこそ、毎日、データやお客さまや1台1台に向き合って、農家が作物を愛おしむように、機械に話しかけることすらあります。

後日、そのお客様が出た時には良かったと思う。トータルでは負けているのに…。
「店長、あれ6でしょ?!出たよー!良かったわ!」と言われた台は…。汗。

下手くそな調整に毎日悔しみ、もっと、上手くならないと、と奮闘する日々です。終わりはないと思っています。

パチンコは特に1周周って難しいです。
日々、勉強し、30回回しても、開けても出ないことも。
出すぎる台を閉めても出るし、ホントに基板通りかよ、と。
皆様と同じように奮闘しております。

そんな、背景を知れば、もう少し、お客様も楽しめるのではないでしょうか…。

「店長とお客の勝負なんだよ!」と教わった時期もあります。今では死語でしょうか?

「くそー!出したなー!上手いなー!」と笑ってお客さまと話せないかと思っています。

また、別の話があります。

ある学生スタッフが、海外へ自動車整備を教えるボランティアに行きました。とても、喜ばしく「行ってこい!立派だ!」と背中を押して送り出し、帰りを心待ちにしていました。

帰国後の彼の話では、アフリカの各地ではパチンコはもちろん「遊びという遊びかない」と言います。

ホテルは拳銃を所持した警備員に守られ、外出は禁止。治安が悪く安心して寝ることもできない。

そんなある日、バスに乗った彼の横に座った男がサイフを盗もうと一悶着がありました。

「ダメだ…」

もう無理だと思った時に、車内に助けを求めました。

すると、バスの乗客全員が彼をボコボコにした後、タイヤにハメて、火を付けて、置き去りにしたそうです。

娯楽がないから、どこかで喧嘩が始まれば、みんなが喧嘩に加わる。歯止めが効かなくなるまでやる。

とても、悲しく恐ろしい話です。

日本はそういう意味で、治安の良い国です。

昔はドル箱を投げられたりすることもありましたが、遊びを遊びとして、わきまえることの出来る国です。

もう終わりだと諦める前、「遊べねーよ!」という声をもう少し受け止めてみませんか?

4円が、20円がという前に、遊びの素晴らしさをパチンコ店は本気で伝えてみませんか?

カジノでも麻雀でも、レートの違いがあるように、4円や20円じゃなきゃいけないことはないです。

儲かる、儲からないは会社の財務体質次第で、なんとかなりますよ。

その覚悟をもって、日本の遊びを、娯楽を守る意思が、今必要なんだと思います。

自分自身も悩んでます。
良い意味で、どうするべきか、諦めずに道を探してます。

パチンコのアルバイトを経験した彼は、パチンコという遊びは「世界にも必要だ」と実感しています。



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ダイナムパークの挑戦

業界関係者が考察するダイナムパークだ。将来のパチンコ業界が進むべき道とも言えるが、この挑戦はどんな結果が出るのか?

以下本文




8/11(土)オープンの新コンセプト「ダイナムパーク」気になりますね。

特徴のひとつに「完全分煙」がありますが、これは2年以内には業界標準なので先行の利になるでしょう。

そして最大の特徴は「超低レート」にシフトすることです。
パチンコ360台…100円430玉(0.232円)
2円スロット120台…100円43枚(2.32円)

この規模で全館超低レートとは例のない思い切った戦略です…というより成り立つのかという点を考察しなければなりませんね。

まず何故この方向に舵を切ったのでしょう。

群馬県伊勢崎市は隣接する太田市も商圏になる過当競争エリアです。

この両市に地場最大手D’stationが3店舗、マルハンが5店舗、ダイナムが4店舗、そして伊勢崎市に2店舗目となるメガガイアが7月にオープンしました。

特にダイナム伊勢崎店はこのメガガイアに一番近い店舗なので、完全な棲み分けを狙っているように思われます。

では収益性を推察してみましょう。

超低レートには分析資料がないので、SIS平均の1パチ台売7,000円、10スロ台売10,000円を基準にします。

貸玉料金はこの5分の1なので、0.2パチ台売1,400円、2スロ台売2,000円となり、粗利率はやや厚めの25%で考えることにします。

0.2パチ
台粗利:1,400円×25%=350円
総粗利:350円×360台=126,000円

2スロ
台粗利:2,000円×25%=500円
総粗利:500円×120台=60,000円

1日の店舗粗利
126,000円+60,000円=186,000円

1ヶ月(30日)の店舗粗利
186,000円×30日=5,580,000円

続いて主な月間販管費の想定です。
◎借地代:1,500,000円(想定として1坪300円×5,000坪)
◎人件費:2,500,000円(想定として1人250,000円×10人)
◎遊技機:500,000円(想定として1台50,000円×10台)
◎光熱費・販促費・雑費:1,000,000円

月間販管費合計は5,500,000円となりました…営業利益は残りませんし、ダイナムの本部費は出ません。

営業利益が残るようにするには、稼働率を上げる、調整を厳しくする、人件費を減らす、等やっていく必要がありますが簡単ではないでしょう。

違う視点からですが、この超低レート営業で景品交換の比率が「特殊景品 < 一般景品」と成り得るでしょうか。

これぞ大衆娯楽の原点であり、期待したくもなります。

そして利益率の高い一般景品の交換が増えたとしたら、上記の店舗粗利は10%程度アップする可能性はあります。

しかし経営という観点からだと、まだまだ楽ではない数字です。

またギリギリとはいえ、このように全館超低レートが可能になるのは借金がないということが前提になります。

この店舗はグランドオープンから17年が経過していて、建築と設備に関しては返済が残っていないはずです。

つまり今後も出店を続けるダイナムでも新規店で「ダイナムパーク」はできないのです。

もし最低ラインの粗利が取れなかったらどうなるでしょうか…赤字では営業を続けていけませんよね。

ダイナムの借地は20年の定期借家契約が多いと聞きます。

伊勢崎店がこの契約なら、契約満了までの残り3年を耐えればいいわけです。

デッドラインとしては借地代の範囲の赤字なら我慢、借地代を超える赤字なら満期を待たず閉店となるのかもしれませんが、チェーン店でなければ厳しい話ですね。

結論
新コンセプトの「ダイナムパーク」は「戦略」であり「実験」であり「最終処理」である、と思います。

追記
初日にダイナムパークへ視察に行った業界関係者によるとスロットはほぼ満台ながら、パチンコは30%ほどの稼働率だったようです。


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パチンコ業界は、現状の分析と未来を予測出来ないのか? その⑦

パチンコ業界を復活させるには、どうすることから始めるか? もう何年も前から、そんなことが語られているのに、有効に対策や案が出ていない。

遊技人口2000万人と言う目標を掲げても、ホールのオーナークラスでも、じゃあどうするの?となる。

現在の遊技人口は1000万人。それを2000万人にする、と言うことは、後、1000万人増やすということは小学生でも分かる。

数字を出すだけならば、子供だって出来る。
小学生が貯金をどうやって増やすか? それを例にするとこうなる。

小学5年生のブッチャー君は、現在郵便局の預金は3万2800円だ。お父さんが使っている高性能のスマホが欲しいが預金は足りない。

中学生になったらケータイを持たせてくれる約束だが、スマホが欲しいならば自分で買いなさいと教育されている。

欲しいスマホは10万円。あと2年で残りを貯めたいと思った。

ここまでは、今のパチンコ業界のレベルだ。

目標は誰でも掲げられる。問題はこの先の作業計画である。業界が遊技人口を2000万人にしたいのならば、1000万人の上積みをどうやるのか!

①上積み分の1000万人を全て低貸し客にする目標か?
②上積み分の1000万人を全て4円パチンコにする目標か?
③上積み分の1000万人の半分を1円、残り半分を4円にするのか?
④その他

そこを明確にしなければ、対処法も計画も立てられない。

2000万人は、ただの希望ではダメだ。現実と過去を見直した上で、達成可能かを見極め、達成可能な人数を算出するための根拠を調べ、その上で達成可能数字を導かなければならない。

以前も指摘したが、今のパチンコやスロット遊技は、業界人でさえも友人、知人、家族に勧められない。

勧められない理由は何か? これぐらいのことは、業界人は胸に手を当てれば分かる。ならば、業界人が友人、知人、家族にパチンコを勧められるようにするのが第一歩である。

店長の子供が18歳になった。店長が「お父さんが仕事としているパチンコをお前がやってみろ!」と堂々と言える遊びにしなくてはならない。

ホール業界人の本音はこんな具合だ。

パチンコで月に3万円負ける家族の姿は見たくない。でも他人が3万円負けるのは平気で見ていられる。あのお客様が今日3万円も負けたと泣くスタッフはいない。

お客様だから丁重におもてなしをするが、負けているお客様に「今日はこの辺で帰りなよ!」とは言えない。

お客様を家族だと思うくらいに心配しているホールスタッフや店長は何人いるか?

ホール業は、お客様の負けで成り立つ商売。いま、適正なのは低貸しくらいではないだろうか?

100歩譲って、友人、知人、家族に勧められるのは1パチや5スロ。つまり、4パチ、20スロは、おカネがかかり過ぎる遊技、ということだ。そのツケを今業界は払わされている。

確かに経済的余裕から4円で遊べるお客様はいるが、4円で遊べないお客様の方が圧倒的多数だ。この現実が変わらない限り、遊技人口が多少増えても、焼け石に水だ。

新規ユーザーが初めてパチンコやスロットを打つ時、低貸しか、高貸しかのどちらかだ。

これ以外の選択も検討して、パチンコ市場をどうするのかを業界全体で考えなければならない。

ブッチャー君の話に戻す。

ブッチャー君の1カ月の小遣いは1000円。1年間全額貯金をしても1万2000円。これでは到達目標に届かない。お年玉が毎年1万円。それを足しても届かない。繰り返しになるが、ここまでが今のパチンコ業界のレベルだ。

ブッチャー君は考えた。月々の小遣いを値上げしてもらおう!

お年玉は、年末におじいちゃんにワケを話して今年は増やしてもらう。
お父さんのクルマの洗車をしたら1000円もらおう。
洗濯物を干すまでやったら1回1000円もらおう。

そうすると、いつまでに10万円が貯まるか見えてくる。パチンコ業界全体でこうした作業が必要になる。

どうやったら遊技人口が増え、4円が復活するのか?

市場がゼロだった時、どうやったら市場が出来るのか?
次回はゼロから市場を作ったエアバックを例に話を進めます。

つづく


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韓国パチンコ=メダルチギと日本のパチンコは全く別物

「韓国では国策でパチンコを禁止にしたが何の問題もなかった」

これは世界に誇れるパチンコに胸を張れ!に対するコメントだが、多くの日本人が韓国版パチンコのことを誤解し過ぎている。

日本にあるパチンコが韓国では簡単に禁止されたように思われている。確かに見た目はパチンコだが全くの別物である。



初期のものは盤面の釘は全部引っこ抜くなど改造され、玉ではなくメダルを使う。投入されたメダルはほぼスタートに入るので、スロットマシンに近い。韓国ではメダルチギと呼ばれ2005年ごろに生まれている。

メダルチギが設置されていたのは「成人娯楽室」。日本でいうところの18歳以上でないと入れないゲームセンターである。大当たりすると出てくるのは商品券。これが換金の手段となっていた。

2006年ごろ韓国で社会問題となったのが「パダ・イヤギ」という機種。メダルチギの法定払い戻し上限の200倍を遥かに上回る2万5000倍で射幸心を煽りに煽った。この機械は日本でいうところの保通協に相当する映像物等級審査委員会の許可を取って販売していた。違法機を認可した裏には政府機関内の汚職問題にも発展した。

韓明淑首相は「射幸性の高いゲーム機が全国的に拡大し、庶民の生活と経済に深刻な被害をもたらした。深くお詫びする」と国民に謝罪。

違法賭博機を政府機関が賄賂で認めていた。2006年の法改正で商品券の提供が禁止になり、メダルチギが禁止になった。

メダルチギの寿命は2年ほどだったが、一部は地下に潜った。

1990年代半ばにはプサンやソウルには日本からパチンコを輸入して作ったパチンコ店そのものが存在した。ソウルよりも日本に近いプサンの方が盛んだった。日本の業者が島設備から補給まで一式を請け負ってパチンコ店を作った。

営業許可は「成人娯楽室」。つまりゲームセンターである。ソウルの店では上皿にカバーを付け、直接玉を触れない工夫をしていた(日本でもゲームセンターのパチンコ機は玉を触れない理屈)。

プサンの店では上皿のカバーも外し、玉を自由に触れるようにしていた。何よりも、出玉を直接店内で換金していた。もちろん、違法である。

韓国パチンコの黎明期だった。昔から、韓国では非合法の地下スロットが韓国民にとっては、パチンコの役割を果たしていた。成人娯楽室はそれに対抗してパチンコを普及しようとしていたが、その縄張り抗争に負けて90年代のパチンコは潰されてしまった、というのが真相である。

それから10年ほど経って再び登場したのがメダルチギだった。

日本式のパチンコは反社会勢力に潰され、メダルチギは政府に潰された。



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大塚家具の混迷とパチンコ業界

高級家具販売の大塚家具が経営方針を巡り、父である会長と娘がある社長が対立して、最終的には会長が会社を追われる形で決着したのが2015年の出来事だった。

会員制で店内にも入りにくい高級路線から脱却して、久美子社長は誰もが入れる店に路線変更に舵を切った。品揃えも高価格帯から中価格帯へシフトしたが、業績は伸び悩み2016年、2017年と2期連続で赤字に転落。中古家具の買取りなどのリユース事業に乗り出すも、業績回復の兆しはない。

都内の某大学の経営学部ゼミでは大塚家具の再生が学生の教材になっている。

「高級家具路線時代の上得意客は中価格帯になったことで一気に離れた。たくさんのお客さんを取ろうとニトリやIKEAに近づいていった。一生ものの家具を扱っていた会社が、引っ越しのたびに捨てるような安い家具を扱っているようなイメージになり、大塚家具のブランドを毀損した。路線変更はまずいと思っていたが、その通りになった。ゼミの学生には大塚家具再生のレポートを書かせています。大塚家具の変遷はパチンコ業界と相通じるところがある」(ゼミ教授)

大塚会長時代の経営がパチンコ業界でいうところの4パチ営業だった。4円という太客に支えられていた。

大塚家具もパチンコ業界も太客だけをターゲットにしていれば、生き残ることはできたかも知れないが、拡大は望めなかった。

一方、立教大学経営学部の有馬賢治教授はビジネスジャーナルで、大塚家具の敗因を次のように分析している。

「マーケティング的には、現代の市場での中価格帯販売は非常に難しいです。過去の日本は、“いつかはクラウン”というキャッチコピーがあった自動車購入のステップアップに見られるように、『大衆車』→『中級車』→『高級車』といった買い替えの慣習がありました。ですが、長期の不況により市場は二極化しています。一般的には大衆的な価格帯に収まる商品が支持され、一部の富裕層に高級品が売れるという構図です。これにより、単に中価格帯の商品群を取り揃えた店舗というだけでは、買う側にそのバリューが伝えづらいのです。また、消費者がニトリやIKEAの価格帯を期待して大塚家具に来店すると、中価格帯の商品を割高に感じてしまいます。そのあたりのイメージのギャップも業績の数字に表れているのではないでしょうか」

久美子社長はパチンコ業界でいうところの2円パチンコを選択したようだ。パチンコ業界でも4円から1円に落ちて行く客の受け皿として、2円パチンコにチャレンジしたホールはいくつもあるが、成功事例をあまり聞かない。低価格か一部の富裕層向けの高価格かの二極化の流れにパチンコ業界も抗うことはできなかった。

混迷を続ける大塚家具はパチンコ業界ともダブルところがあるように、大塚家具の再生がパチンコ業界復活のヒントになるかも知れない。

その意味でも久美子社長には頑張っていただきたい。

と書いていた矢先に身売り話である。

逆にパチンコ業界のM&Aを大塚家具が参考にしたかのような結末を迎えようとしている。


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