パチンコ日報

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考えるのが嫌なお年寄りにはウケない設定付きパチンコ

無借金経営で地元ユーザーにはそれなりに信頼のあるチェーン店の大晦日から正月三が日の営業成績が出た。前年対比で売り上げ、粗利共にダウンした。

「正月営業で粗利が取れなくなりました。その傾向は随分前からあり、5~6年前から正月営業でも出しています。出しても追っかけてきません。ウチのネームバリューでもダメです。正月だからパチンコを打つ、正月だから負けてもいいから運試しに打つというお客様が少なくなりました」(ホール店長)とため息を漏らす。

正月だから“抜ける” 営業はもはや過去のものになりつつある。

粗利がダウンした要因は4円の稼働が揮わないからである。1円の稼働はあれども、4円が盛り上がらないと粗利貢献はできない、というもの。

ただ、正月営業向けに導入したAKB48-3は満台で稼働を引っ張る役目を果たした。その反面、海の神通力がなくなった。客も海に飽きたのと1円に流れてしまった結果である。

「ダイナムのように低貸しでも利益が出せる方法にシフトしないと無借金経営も本当にヤバくなります」と懸念する。

そんな中、店長を悩ませているのが設定付きパチンコの運用だ。

「設定を入れているのも関わらず、朝から座ってくれません。パチンコのお客様はスロットの設定看破が嫌いだからパチンコを打っていたわけです。設定がないので安心感があったのに、それがなくなった」と分析する。

ホールによっては、スロットはベタピン営業をしているケースは珍しくない。だから、1でも吹く“事故待ち” しかない。パチンコは設定がなかったために、事故待ちも無縁という安心感があった。

「いい設定があってもパチンコのお客様は恐怖心を感じています。常連様になぜ、設定付きを打たないのか、と聞いたところ、『パチンコは確率が平等だった。後は自分で回る台を探すだけ』と答えられ、なるほどな、と思いました」

パチンコしか打たない年配者にとってスロットのように設定看破するのは苦手。パチンコは何も考えずに打てるところがよかったわけだ。

回らないけど高設定か、回るけど設定が入っている?と考えるのが億劫ということ。そういう読み、店長との駆け引きを年配者は好まない。

「会社からの指示で設定付きの新台を導入した時は6を使うようにしていますが、回るのは設定が入っていない、と勘繰られます。年配者はパチンコは考えなくてもいいのが魅力だったのに、考えるのが面倒で設定付きは敬遠されます」

逆の意味では、スロットを打つ若者をパチンコへ目を向けさせるチャンスでもある、ということだ。




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