「どうか1等が常連様に当たりますように」
店長の祈りは通じた。
ファン感謝デーで1等の40インチ液晶テレビは見事に常連客が当たりくじを引き当てた。
で、常連客の反応はというと、「換金性のあるものが当たってよかった」と1等が当たったことは喜んでも、テレビが当たったことに対しての喜びはない。
一通りの家電製品は揃っている。各部屋に1台ずつテレビがあるような時代に、当たって喜ばれるのは60インチ以上の4K、8K対応テレビだろう。
1等が当たった常連客は「このテレビをそのまま売るか、今使っているテレビを売ってこれを使うか」と算段している。
不評だったのが2等の折り畳み式マウンテンバイク。ママチャリなら誰でも乗れるが、これはおじいちゃんに乗れる代物でもない。かといってこれを欲しがる孫もいなかった。
マウンテンバイクを当てたおじいちゃんは不要なので、常連客に2000円で売ってしまった。自転車で喜ばれるのはかなり高額になるが、電動自転車だろう。
1等賞品の上限金額もあるだろうが、全日遊連のファン感謝デーの賞品を見ていると1等は5万円ぐらいのようだ。60インチ以上の4Kテレビや電動自転車は10万円を軽く超えてしまう。
店長が実際に常連客にどんな賞品が欲しいかを聞いて回ったところ、多かった意見がアイコス。自分で買うにはちょっと高いが貰ったら嬉しい。
パチンコ客とタバコは親和性が高いので、これはアリだろう。
意外な意見では「牛丼屋の引換券」。帰りに立ち寄って食べて帰りたいということ。
また、ホール側の意見としては、4等~6等まではホールのロケーションに合わせて、ホールが独自に賞品を買ってきて、提供する、というもの。地元で評判のケーキなどを扱えば、地元の商店の活性化も図れる。地域との共存共栄にもつながる。好評なら定番景品として扱ってもいいだろう。
では、日報の読者はファン感の賞品に対してどのようなものを望んでいるのか? 日報のコメント欄に記入されてものから抜粋してみる。
「災害時の非常持ち出し品のセット。固形燃料や手回し式充電器、防寒や携帯トイレが一まとめになったセット」
「A5ランクの牛肉、カニ」
「ハナビとハーデスの実機」
「エアロバイク・アブトロ等の健康志向」
複数の意見で多かったのが「設定6を打てるチケット」だ。現実的ではないが、どんな景品よりも喜ばれそうである。
それよりも、タイムリーな賞品が一部の組合関係者の間で話題になっている。
ズバリ、東京オリンピックのチケットだ。
特に関東圏の人なら交通費や宿泊代も伴わないので当たったら喜ばれること間違いなしだ。
次回からの参考になれば幸いだ。

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