スロットメーカー関係者は上機嫌だった。
「設定付きパチンコを導入しているホールを調査した結果、どこもほとんど設定を入れていない。未だに設定は入れずにアケシメで調整している。全く設定を使いこなしていない。将来的には釘がなくなる助走期間としても、これじゃ、設定付きパチンコの意味がない。設定も入れないから設定付きパチンコの稼働は揮わない。5号機の黎明期と一緒だが、大きな違いは、いずれパチンコは釘が弄れなくなること。遊技性は断然スロット。スロットメーカーは純増3枚を武器に攻勢をかけるチャンス!」
スロットメーカーが商機の手ごたえを感じるのは、4円パチンコの稼働は壊滅的だが、20円スロットの稼働は4パチほどの落ち込みがないことだ。4パチがだめでも20スロの稼働がいいホールはまだやっていける。
「パチンコユーザーにはボーダー理論が浸透しているので、設定看破が必要な設定付きパチンコはパチンコユーザーには馴染まない。パチンコは確率が固定している方がいい。確率の甘い、甘デジに設定を付けることも意味不明」
今後、すべてが設定付きパチンコに切り替わった時、パチンココーナーを支える年配者はそれが嫌でパチンコから足を洗っていくことで、スロットとパチンコの設置比率が逆転する、ということか。
しかし、スロットが安泰かと言えば、そうとは言い切れない。6号機の「HEY!鏡」は初号機の割には、そこそこの稼働はあったものの、今後、旧基準機が完全撤去され6号機に切り替わった暁には、スロットの粗利が取れなくなることが予想されている。パチンコでもスロットでも粗利が取れなくなれば、設定も入らず、勝ちを重視するスロット客が減ることが予想される。
20スロの稼働が落ちた時がメーカーもホールも沈没する時ではある。
そうならないためにも、毎日全台リセットする。設定は入れる。設定を入れれば稼働が付く。稼働があるから設定も使うことができる。

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