パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

深夜の台移動作業時間とコストが大幅に軽減

かつてのようなボックス導入がなくなったこの頃は、少台数の新台入れ替えが定着している。1機種につき2~3台しか新台を導入しない現状で、多機種を導入するならまだしも、数機種で新台入れ替えを謳うのもおこがましい。

そこで編み出されたコストを掛けないリニューアル演出が、台移動によるレイアウト変更だ。新台導入は数台でも、レイアウトを変更するだけで斬新さが出て大幅にイメージが変わる。

レイアウト変更はパチンコ、スロット共に行われているが、スロット本体の構造上、ホッパーを外さなければ、ビス止めすることができないケースも少なくない。加えて、無理にビス止めや釘打ちをしようものなら斜めに入り、抜くときに頭が取れて抜けなくなるケースもある。

頻繁にレイアウト変更すれば、島自体が釘の抜き差しでボロボロになる。

一番の問題はレイアウト変更は閉店後の深夜作業になってしまうこと。スタッフにすれば残業はしたくない。遅番は1分でも早く家に帰りたい。深夜作業が頻繁に続く様では、定着率にも影響して来る。会社側にとっても深夜手当を出さなければならず、人件費負担もバカにならない。

コストを掛けないリニューアル演出だが、舞台裏ではそんな葛藤が続いている。

スロットの台移動がワンタッチでできる取り付け器具として開発されたのが「スロ楽」(開発:ユートピアプランニング)だ。

スロ楽をスロット島の上部に取り付けるだけで、スロットの入れ替えがワンタッチで行える。スロ楽は上部一カ所留めだが、スロット本体の上部を前後で押さえつける構造なので、スロット本体が動くこともなくガッチリ固定される。

なによりも、ホッパーを外したり、付けたり、という脱着作業がないだけでも入れ替え作業がどれだけ楽になるかが分かる。

スロット本体をそのままスッポリと入れ、スロ楽でスロット本体の上部を固定させるだけ。取り付け作業時間は1分程度で終了する。台移動によるレイアウト変更の作業時間は大幅に短縮される。



「スロ楽は人手不足の時代に閉店後の労力を減らすために開発されたものです。取付装置の欠点を改良してスマートに入れ替えができます。一番かかる人件費を抑えるだけでなく、深夜作業を嫌うスタッフさんの現場環境を変えられるので、定着率アップにもお役に立てます」と話すのは発売元のプログレス・山本育雄社長。

評価中のホール関係者はこう話す。

「上部一カ所だけでスロットが止まるのかと不安でしたが、本当にしっかり止まっているのに驚かされました。ホッパーの着脱作業もなくなり、深夜作業も短時間で終わるようになるので、コスト削減が大いに期待が出来ます」

スロ楽の問い合わせはこちらから。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。



4円のみで営業できるのは無借金で玉を出すから

ホール経営を始めて50年以上が経過する。フィーバーブームの時も拡大路線を図ることはなかった。

最盛期でも3店舗で、現在は2店舗を駅前で運営している。うち500台クラスの本店は低貸しに走ることはなく、300台余りのパチンココーナーは4円のみで営業を続けている。

業界大手ですら4円パチンコの集客に困窮している状況で、今どき、パチンコを4円だけで運営できるのは希少性があるというもの。

「正月営業はオーナーの『正月早々負けたらお客様も気分が悪い。普段より出してあげなさい』との鶴の一声で大いに出しましたよ」(同ホール関係者)

正月営業は黙っていてもお客さんが来るので、ホールにとっては書き入れ時だったが、時代は確実に変わってきている。普段から負け続けていて、正月にシメたら身ぐるみはがされる、というものだ。遊技人口が減少する中で、正月でも出すホールにしか客は集まってこない。

「全国的に4円が揮わない原因はただ一つ。出さないからですよ」(同)

2店舗と言えば、零細ホールのグループに属するが、前述したように拡大路線に走っていないので、無借金経営であることが、同ホールの強みである。

4円コーナーを運営するために、新台を買わずに中古で機械代を抑えているか、といえば逆。中古は買ったことはなく、導入するのは新台のみ。本店で使った新台が低貸しコーナーもある姉妹店に中古で流れる。

もちろん、新台の機械代回収を他ホールのように急ぐこともない。新台の面白さを十分堪能できる。ここでも無借金経営の強みを発揮する。

「オーナーは業界の好調期、絶不調期を経験する中で、大きく手を広すぎて失敗するケースも見て来ています。大型店出店の案件が持ち込まれたこともありますが、『パチンコでそんなに儲けてどうする。今のままで十分』と断っていますからね」(同)

バブル期に金融機関から「株をやらないのは経営者ではない」と勧められ、皆がこぞって株に走り大やけどを負い会社を倒産させた。株に手を出さなかった経営者は無傷だった。つまり、このオーナーはパチンコバブルに一切踊らされることもなかった。

ちなみに、パチンコメーカーの営業マンによると、このホールの1台当たりの純益は全国大手の2倍以上あるそうだ。

こうした超優良ホールは全国に数は少ないが、あることはある。超優良でありながら跡継ぎがいないホールをM&Aしたホール企業はあるが、残念ながらこのホールには後継ぎがいる。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

男女関係にまつわるエトセトラ

従業員による不正が2件寄せられた。

まず、一件目は都内で700台規模のホールでの出来事。

不正を働いていたのはアルバイトの女性スタッフだった。手口は客として来店していた彼氏が座った台のガラスを開けて、スタートを指で広げる、という手口だった。しかも気づかれない程度に広げるという巧妙さだった。

犯行に及ぶ時は、両サイドに客がいない時を見計らって行う確信犯だった。

しかし、すぐにばれてしまった。

パチンコ台は防犯カメラと連動しており、台を開けるとカメラが瞬時のその台をクローズアップする仕組みになっている。ゴト対策でかなり昔から装備されている。

ホールは器物損壊で警察に突きだそうかと思ったが止めた。

アルバイトを教育する際に、こうした防犯カメラの仕組みを教えることも社内不正を未然に防ぐことにつながる、というもの。

フィーバーが登場する以前に京楽が「UFO」という名機を発売した。この機種なら指で釘を広げることは打ち止めに有効だが、セブン機でスタートを広げたぐらいでは、あまり意味はない。

二件目も都内のホールでの事例だ。

このホールではスロットだった。

ホールが気づくまでしばらく時間を要した。

店長が設定を打ち替えた台へ朝一で20代の若い男が座わるようになった。勝率が上がり毎回のように同じ人間が勝てば、ホール側も怪しむ。そこで組織的に不正を行う場合は、打ち手を変えてホールに気づかれないようにするのだが、そこは組織的犯行ではなかった。

このホールでは、朝の開店準備中に店長が設定を打ち替えていた。

設定を打ち替えるということは、前日出ていれば、マイナス設定。逆に出ていなければプラス設定、というぐらいは従業員でも想像が付く。

設定を漏えいしていたのは女性スタッフで、相手はやはりスタッフの彼氏だった。設定を打ち替えた台番号をLINEで送った。彼氏は前日出ていなかった台番を確保していた。

スタッフと勝率の高い客が一緒にいるところを同僚に目撃されたことが、設定漏えい発覚のきっかけとなった。

設定を打ち替える時間帯は、従業員が出勤する前に変えた。

次は不正ではないが、やはり女性スタッフとお客の色恋沙汰。

その女性スタッフは誰が見てもカワイイ子だった。客が恋心を抱き、プレゼントを渡した。

「お客さんからプレゼントを無理矢理渡された」と店長に報告した。

店長は後日、プレゼントを渡した客に対して「こういうことをされては困ります」と注意を促した。

「どういうこと? 手紙や金品を渡したらいけないというルールがあるの?」

男の言い分は店内ならともかく「店外で渡していてプライベートのことなのだから関係ないだろう。それに無理矢理渡してもいない」。

男は証拠を持っていた。

胸ポケットにiPhoneを入れ、動画を撮影していた。その内容を見ると男の言っていることが正しかった。

従業員のいうことを鵜のみにして、お客に不快な思いをさせたことに店長は反省した。

店外=就業時間外のことまでは、口を挟めない。にしても、男女関係はパチンコ不正にもつながる可能性を秘めている。




人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

ハウステンボス内部にはIRカジノ誘致に反対の声も

前横浜市市長の中田宏氏は、パチンコが相当お嫌いなようだ。

IRカジノ解禁に向けていよいよ日本が動き出す。このIR法案を巡って野党は「ギャンブル依存症がこれ以上増えたらどうするんだ」という理由で反対してきた。

中田氏の持論は国内のギャンブル依存症の6割以上はパチンコなのだから、依存症問題はカジノではなく、パチンコの方が問題とし、「個人的にはカジノと引き換えにパチンコは全廃でいいと考えています」と自身のブログで述べている。

カジノ推進派の中田氏の目にはIRカジノはこんな感じに映っている。

「国際会議や展示会で仕事をしてその後でゆっくりするとか美味しいもの食べて遊んで帰ることになったり、また家族も一緒に行って、仕事中に家族は遊んだりリゾートを楽しむことによって一大集客地になるわけです」

いくらカジノ推進派とはいえ、パチンコ全廃とは随分軽はずみな発言である。

いずれにしても、IR法が成立したことで国内には3カ所のIRカジノが誕生する。そのうちの1カ所は「大阪で当確」は衆目の一致するところ。

では、残りの2カ所はどこに決まるかだが、IR参入に官民が一体となって参入に意欲を示しているのが長崎県のハウステンボスだ。

万年赤字だったハウステンボスの再建に白羽の矢が立ったのがHISの澤田会長だった。HISが経営支援するとわずか半年で黒字に転換。その後も入場者は増え続けている。

ハウステンボスは他との差別化を図るために世界初の海中カジノ構想を発表している。大村湾の海底で泳ぐ魚を観ながらカジノを楽しむ。

ところが、社内にはカジノ誘致を不安視する声もある。

「カジノで自己破産者や自殺者でも出たら、1万軒もあるパチンコと違って3カ所にしかないので場所を特定されやすい。特定されるということは集中砲火を浴びることにもなる。ハウステンボスだけでなく、経営母体であるHISのイメージまで悪くなる。そんなリスクを背負ってまでやるべきではない」

ZOZOタウンの前澤社長は剛力彩芽との交際問題が騒がれている最中に剛力彩芽のインスタ写真に対して、前澤社長が「撮影 by 前澤友作。この笑顔が大好き」とツイートして大顰蹙を買った。

こうした挑戦的な態度が続けば不買運動につながる可能性だってある。

カジノで自殺者でも出れば、カジノそのものに非難が集中し、会社のイメージダウンになることは必至である。パチンコ業界以上に叩かれる。オペレーターが外資系ならどこ吹く風だろうが。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

2強時代

日銀が主導したマイナス金利政策。金融機関が日銀に資金を預けたままにしておくと日銀が金融機関に金利を払わなければならないが、マイナス金利によって逆に金融機関が日銀に金利を支払うことになる。そこで、金融機関が企業への貸し出しや投資に資金を回すように促し、経済活性化とデフレ脱却を目指すものだった。

銀行の収益モデルは本来、預金を集めそれを貸し出して稼ぐというものだった。預金者に支払う金利よりも融資先企業に貸し出す金利の方を少し高く設定し、利ざやが銀行の収益だった。特に地銀は企業や個人への貸し出しの金利を引き下げざるを得ず、さらに利ざやが縮小したことで、収益が圧迫された。

貸出先が国内需要しかない地銀は、貸出金利の引き下げ競争で共倒れにもなり兼ねないところか再編の動きが活発化している。それは地銀だけでなくメガバンクにも当て嵌まる。

最近はスマホによる金融サービス(スマホで送金、スマホでカード決済)やAI導入により銀行の窓口業務が不要になりつつある。三菱UFJは9500人分の業務量削減、三井住友は4000人分の業務量削減、みずほは1万9000人の人員削減を発表。メガバンクがそもそも3つも必要か、と言われ始めている。

メガバンクの姿は5年後の日本の企業の姿とも言われているように、パチンコ業界とて例外ではない。

銀行業界がマイナス金利で経営が疲弊しているなら、パチンコ業界は4パチの稼働、売り上げの低迷で業界全体がシュリンク状態にある。

銀行業界の再編が進むように、ホール企業のM&Aが昨年から一気に加速している。ホール企業の法人数はざっと3000社と言われ、このうち全く新台が買えない法人は1000社とも言われている。

新台も買えないホールは座して死を待つことになるのだろうが、大手は大手なりにコスト削減に余念がない。

機械代のコスト削減以外では、一般景品の仕入れ値を如何に下げるか、という問題にも取り組んでいる。

「一流メーカー品のお菓子の掛け率は65%~70%が相場ですが、それを50%にして持ってこい、というのですから卸業者は大変ですよ。要望に答えるとなると掛け率の低い2流メーカーのお菓子を入れるしかありません。50%のものを入れ始めると次の要求は40%~45%になり、最後は30%ですよ。食べ物でそんな掛け率の商品は、賞味期限切れ寸前のもの以外ありません。担当は自分の手柄しか考えていません」(景品卸関係者)

ホール企業の再編が始まる中で、メーカーや周辺機器、部品メーカー、役物メーカーとて例外ではない。

パチンコ、パチスロの販売台数は確実に下がって行く。ということは1社では部品調達などのコストアップは避けられない。となると、資本提携するなり、グループ化してスケールメリットを活かさなければ、会社の存続が危ぶまれる。

すでにスーパー業界では全国展開ではイオンとセブン&アイホールディングスの2強に集約されてきているが、銀行業界もメガ2強時代が近いとも言われている。パチンコ業界もホール、メーカーのそれぞれ2強時代が訪れる?



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。