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ユーザーは回るホールで打つことを渇望している

かつての新台とは玉を出して新台の楽しさをアピールするものであったが、今の新台はお客さん付いているうちに回収するために導入する傾向が強い。そんな新台導入を多くのホールがやっているから、客離れは加速する。

そんなことを現場は百も承知だが、稼働が下がろうとも粗利を確保しなければホールを運営できない。一種の囚人のジレンマ状態に業界全体が陥っている。

今後業界はどこへ向かえばいいのか? 針路も定まらない中で、11月26日付の元店長のエントリーに関心が集まった。この10年間、新台は一切買わず、中古機の入れ替えだけで4パチ、20スロのみのレートで営業しているホールに衝撃が走った。

機械代がかかっていないので、むやみに回収する必要もないから回すことができる。1000円スタートで17回~21回回る台を比較的簡単に探すことができる。回るから600回でも800回でも追っかけて来る。

元店長のエントリーを手掛かりにホールを探し出した読者からこんなメールが届いた。

「回転数に関してはちょっと大袈裟に書きすぎのような気が…。古い機械でもメンテがしっかりしているので、動作面でストレスはなかったです。昔の仕事人あったから打ちたくて打ったら、1000円で10回でした。日報読んで、期待値が上がりすぎていましたね(笑)。ただ、海は回ります。18~20回くらいですかね。海打つならいい店だと思います」

このホールの場合、新台を買う体力がないために、安い中古を買い、それを大切に使っていたことで、結果的に低貸しにシフトする必要もなかった。

新台入れ替えを繰り返すホールは、同時にぶっこ抜きも繰り返し、4円コーナーを死に島にして行った。

ホールはいい加減、新台呪縛から解放されなければならない。それを阻止するためにメーカーは機歴販売を崩さない。

ダイナムの2018年9月中間期の連結決算報告では減収増益だった。売り上げは下がっても増益だった理由は、遊技機の購入費を中心とするコスト削減だった。機械代を下げることが増益に貢献することは、今さら声を大にして言うほどのことでもない。

ホールの本業は回すことだ。回すことに徹底的にこだわる営業にシフトするには、今ある機械をメンテナンスしながら大事に使うことだ。

ぶっこ抜く様な調整をしているから、客が離れる。回せば追っかけてくれる、というもの。回ったのに負けたのは自分に「今日は引きが弱かった」と納得して次回に挑戦できる。

ユーザーは回るホールで打つことを渇望している。



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