今年だけでもそんな事例がいくつかある。
まずは日大のアメフト悪質タックル問題が報道されて大騒ぎになった時、最高権力者の田中英寿理事長はパチンコに3時間興じてホールから出てきたところを週刊文春の直撃取材を受け「自分には関係ない。アメフトのルールすら知らない」と答えた。文春砲ではパチンコに興じる田中理事長の姿が大写しで紹介された。
日大トップが表に出て会見を開かないことに対して「パチンコで忙しい!?」と揶揄される始末。ここではパチンコが悪役顔の田中理事長のイメージをさらに悪くするように使われている。
もう一つのケースが覚せい剤取締法違反で執行猶予判決が出たモノマネタレント清水アキラの三男で元タレントの清水良太郎だ。
報じたのはフライデー。今は引っ越し屋でアルバイトをする傍ら、仕事が終わればパチンコ屋へ直行。「執行猶予中もパチンコだけは止められない」と見出しが躍る。
知人の話として次のように伝えている。
「実は、現在彼は引っ越し屋でアルバイトをしているんです。朝7時過ぎには家を出るなど、仕事はマジメにやっているようですが、パチンコだけは止(や)められない。仕事が終わるとしょっちゅうパチンコ屋に直行しています」
「良太郎は、多額の借金を抱えており、いまだに返していないのです。私の友人は、彼がパチンコで負けるたびに『頼む! カネ貸して』とせびられ、計800万円ほど貸すハメに。良太郎は『月3万円ずつ返すから』と言っていましたが、友人は一度も返してもらったことはないそうです。ほかにもカネを貸している人は複数人いて、借金は計2000万円を超えています。彼が闇カジノにハマっていたときも、1000万円以上の借金をしていましたし、まったく反省の色が見えませんね」
以上引用終わり
誌面ではパチンコを打っている良太郎の横向き写真が添えられている。覚せい剤をやる人間は悪人だが、パチンコをやる人も借金まみれで、イコール悪人というような印象を植え付けていく。
これらの報道を受けてあるホールで議題に上ったのが、店内での写真撮影を一切禁止するというものだった。田中理事長にしても清水良太郎にしても店内で写真を撮られている。
「遊技台の盤面撮影は認めるにしても、それ以外は一切禁止するべきだと思います。店内撮影を禁止していればこういう写真が週刊誌に載ることもありません。プライバシー保護のためにも組合全体で店内撮影の禁止を決めるべきだと思います」(ホール関係者)
ハウスルールで店内撮影を禁止しているケースはあるが、今回は業界全体で、という提案である。
インスタ映えという言葉があるように、今やインスタに上げた写真が来店動機になる時代に、逆行した提案でもある。

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