おばあちゃんがホールで打っている間、犬はカゴの中でおばあちゃんの帰りを待っていた。たまには様子を見に来ていたが、常連客の一人からは「動物虐待じゃないか」と声が挙がるようになっていた。愛犬家から見たら可哀そうでたまらなかった。
三輪自転車は日陰に止められていたがある日、犬がぐったりしているのをその常連客が見つけた。
すぐに店内に戻り、副主任に伝えた。しかし、副主任は対応に戸惑い、上司に伝えた。
店内放送でおばあちゃんを呼び出した。
すぐにおばあちゃんが駐輪場へやって来た。
ぐったりした愛犬の姿に取り乱したおばあちゃんは「119番して!」と叫んだ。さすがに犬の件で救急車を呼ぶことはできない。
すぐにスマホで近くにある動物病院を探した。車で30分ほどの距離に動物病院はあった。タクシーを呼んで動物病院へと向かった。
その日を境に毎日のようにホールに来ていたおばあちゃんが、ホールに来なくなった。
副主任らは犬の世話で来られなくなったのだと思っていた。
それから1カ月近くが経った頃、おばあちゃんの家族がホールへやってきた。
犬はその後回復したが、おばあちゃんの方が心臓発作で急死したとのことだった。
家族がホールへやってきたのは、その報告もあったが、別な目的があった。
おばあちゃんが長年貯めこんでいた特殊景品を大量に持ってきたのであった。
すぐに換金しないで、なぜ貯めこんだのかおばあちゃんが亡くなったので知る由もないが、精算すると220万円分に達した。
情報はここまでで、オチはない。
遊技客が一般景品に交換しないで換金する理由は、翌日の軍資金のためである。そのために貯玉もしていくわけだが、おばあちゃんは換金もしないで、毎日のように来られるのは毎月凄い金額の固定収入が入ってくる資産家なのかも知れない。
毎日来ても家計に問題がなければ、それは依存症として問題にはならない。生活に影響が出て家庭を破滅させる重篤なギャンブル依存症が問題である。
厚労省研究班が2013年に発表した日本のギャンブル依存症は536万人と推計され、このうちの8割がパチンコで、ここから数字だけが一人歩きする。過去の含めた現実離れした数字にその後2017年には320万人に下方修正する。
日工組社会安全研究財団の調査では、パチンコ依存症は40万人で、借金の尻拭いを依頼し、職業上の危機に瀕する重度の依存症は5万人以下と推計している。
国会で議論されているのは536万人を元にするから、世界一厳しいギャンブル依存症対策を取ることになった。
間違った元データで立案されたギャンブル依存症対策法で、日本のカジノは失敗することになる?
※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。