大手メーカーが将来のホール店舗数を予測している。現時点での出玉規制が本格化するのは、2021年の旧基準機が市場から一掃されてからだが、底を4000軒と捉えている。現時点からの半減でもある。
この大手メーカーですら取引先ホールは全盛期から半減しているというが「ボックス買いがまったくなくなった」と愚痴をこぼす。
原因は分かっている。
4円の売り上げが全く揮わなくなったからである。これではホールの購買力も落ちるというものだ。
売り上げを公表しているマルハンの数字を見れば一目瞭然である。
2013年3月期には2兆1368億円あった売り上げが、2017年3月期では、1兆6788億円まで下がっている。わずか4年で4580億円の減である。粗利15%で計算すれば687億円の粗利を失っている。
4円が揮わないのは等価営業によって遊べるような釘ではなくなったからだろうが、この大手メーカーが「乗り遅れたことが原因」として捉えているのが禁煙問題だった。
「シンクタンクの調査ではスマホのガチャファンはタバコを吸いません。だからホールへ行くことを敬遠した。ホールさんは今いるお客さんで間に合っているから、禁煙化の腰は重かった。パチンコと親和性の高いガチャファン、という一番欲しかった客層を取り込めなかった。分煙ボードにおカネをかけるぐらいなら禁煙にすべきだった」(大手メーカー関係者)
ハンドルネーム「秋ぽう」さんは、元パチンコ開発者で現在はスマホゲーム開発者だ。
「パチンコ業界とゲーム業界はユーザー層も近いから可処分所得と可処分時間の取り合い。唯一パチンコで優位な点はリアルマネーが儲かる可能性があるという事。パチンコの大当り中は脳内麻薬が出るみたいなんですが、スマホゲームのガチャにその座を取って代わられていますね。リアルマネーが儲かる可能性もドンドン低くなっている今ではもう無理でしょう。エンターテイメント性で言うとゲームの圧勝、ギャンブル性、非日常感であればカジノ。ログ見るとガチャの更新だけで一晩に何十万と使うユーザーたくさんいます。
スマホゲームのユーザーにはガチャの更新をしただけで一晩に何十万も使う人も結構います」
おカネにもならないガチャに何万円も突っ込む客層がいることが分かるように、パチンコには是非とも欲しい客層である。
ガチャの要素をパチンコにも取り入れ、禁煙ホールで迎え入れる。こんな将来像はいかが?

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