東京商工リサーチが2018年1~10月における「パチンコホール」の倒産状況を伝えるニュースでは、倒産件数は23件なのに「前年比2.4倍激増」と誇張している。数で言えば4号機撤去ショック後の2008年の103件が圧倒的だが、2月1日から施行された出玉規制の影響が本格化するのは来年だろう。
この記事に対する一般人のコメントが辛らつだ。特にこの記事を引用した保守のサイトではこんな具合だ。
「パチンコは百害ああって一利なし。日本の恥部。金の流れを見れば反吐がでる」
「早急に全滅してほしいですね」
「崩壊しやがれ、パチンコパチスロ💢」
いつの頃からパチンコがここまで嫌われるようになったのか? 少なくとも90年代はゴールデンタイムにパチンコ番組が放送されていたことや2004年に巻き起こった冬ソナブームを考えると、それ以降、李明博政権末期の日韓関係ともリンクしている。
直近では韓国徴用工裁判のデタラ判決でも日韓関係は悪化の一途で、日本人の国民感情が嫌パチに向かわせる側面もある。
11月10日に生放送された関テレの「胸いっぱいサミット」でこの判決に日本企業は賠償金を支払うべきかどうかを視聴者にアンケートを取ったところ、95%が支払うべきではない、と答えている。
韓国憎けりゃパチンコも憎い。この流れに乗ってパチンコ叩きのタイミングを虎視眈々と計っている国会議員も。
パチンコ離れは、パチンコそのものが勝てなくなって面白くないという本質的な問題もあるが、表立って論議されることはないが、韓国の反日政策が在日産業であるパチンコ憎しにつながる。特にパチンコをしない人たちにとっては、パチンコ業界がどんな社会貢献活動をしようとも批判対象でしかない。
その一方で、嫌韓が蔓延しても、若者は韓国文化の良さを素直に受け入れる。東京・新大久保のコリアンタウンでは、チーズタッカルビやチーズドックなどのチーズを使った韓国グルメがブームになっている。韓流ブームが去り、一時期は寂れていたコリアンタウンがチーズ女子たちによって、再び活況を呈している。
若年層の嫌韓意識は薄い。だから美味しければそれが韓国発信のグルメでもあっても受け入れる。だから嫌韓意識が薄い若者にはパチンコに興味を示してもらわないといけないわけだが、今のパチンコに不足しているのは、料理でいうところの美味しさである。
パチンコの面白さと醍醐味は玉をジャンジャン出すことである。若者がスロットから始めるのはパチンコと違ってコインを投入すれば確実にゲームがスタートするところである。この2つが今のパチンコには欠けている。玉は出ない、回らないでは話にならない。パチンコ好きだった人たちまでが、アンチに代わってしまった原因から取り除こう。

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