ホールで主任の役職をもらっているAさんが、店長の右腕としての日頃の仕事ぶりが認められ、会社から店長昇格を打診された。非常におめでたいことだがAさんの反応は意外なものだった。
「横綱稀勢の里は横綱になっていなかったら、もっと長く相撲が取れたはずです。横綱は勝って当たり前の地位です。成績が残せなければ、引退しかありません。私は長くこの業界で働きたい。だから今の主任のままでいいです」
Aさんにとって店長は横綱のようなもの。店長は成績を上げるのが店長の役目であって、成績が上げられなければ降格が待っている。降格になってまで会社に留まった先輩、上司がいないことを目の当たりにしてきたためだ。降格になった時の自分の姿を想像すると惨めだった。
要は、Aさんはこの厳しいご時世に成績を上げられる自信がなかった。Aさん以外でも成績を上げられる人材はそうそういないが、稀勢の里同様プレッシャーに弱かった。
責任の重い店長になりたがらない社員がいる一方で、店長職を今の3分の1に減らす計画の大手チェーンもある、という。
理由は、今後釘は触れなくなることを想定しているためで、店長=釘が叩けることが条件で、釘手当を出しているホールもあるが、釘調整がなくなれば、そのための店長は不要という考えである。
本当にマネージメント能力のある店長が3~4店舗ほど店を見れば、店長の数を減らして、人件費も下げられる、という考え方だ。
「パチンコも設定が主流になれば、本部からの指示で設定を打ち変えるだけで済むようになります。ホールは元々人件費が高い業種ですが、人件費を削減しなければ、高い機械を買えなくなります」(コンサル)
100均のダイソーの店舗運営はほとんどがアルバイトで賄われている。正社員がいないビジネスモデルともいわれている。苦情が出るビジネスモデルでもないので正社員もいらない。
このコンサルがダイソー方式を目指しているのか? パチンコはクレームが多いビジネスモデルなのでダイソー方式は適用できない。
Aさんはこの大手に入社すれば幸せな生活が送れる。今後はマッチングビジネスが必要になってくる?

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