パチンコ日報

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相続放棄で夜の世界を選択したホールの長男

風俗ライターが取材の過程でナンバー1ホステスと巡り合った。年齢は30代前半。誰もが振り向く美貌で年収は5000万円以上を稼いでいた。

店では客も含め、誰しもが女性と信じて疑わなかったが、性転換していた。ニューハーフの店でも働いていたが、今は女性としてクラブで働いている。

ライターは生い立ちを取材した。

実家は都内で5店舗のホールを経営していた。在日でおじいちゃんがホールを始め、父親が社長となった。兄弟は姉が2人、妹が1人。男は自分1人。いずれ自分がホールを継ぐことになるのが子供のころから嫌だった。

ニューハーフになりたくて、20歳過ぎで勘当同然で家を飛び出した。以来、実家とは音信不通となったが、長女とは連絡を取り合っていた。

家を出て10年余りが過ぎた。長女から父親が亡くなったとの連絡が入る。しかし、葬式には出なかった。完全に女性になった姿を親戚に観られたくなかった。

葬式が終わって一段落した頃、再び長女から「会社を継ぐ者がいないから帰ってきて」と連絡が入る。

長女と10数年ぶりに会った。目の前に現れた美女にビックリした。タイで250万円ほどかけて性転換手術をしたことも明かした。

ホールは父親が生きている時から親戚が役員をやっていたが、名ばかり役員だった。姉、妹3人も会社を継ぐ気はないので、弟に会社を継ぐようにお願いした。

子供のころから「パチンコ屋の息子」とイジメられた記憶を消し去ることができなかった。

その頃の社長であったおじいちゃんの言葉も未だに忘れられない。

「パチンコをやっている人は楽しいからやっている。お客さんも喜んでくれるこんな商売はない」

父親は「毎日おカネが入ってきてこんな楽な商売はない」と豪語していた。

しかし、子供心にお客のカネはどこから出てくるのか不思議でならなかった。そんな折にカネを使い過ぎた客がホールで首つり自殺を図った。発見が早かったため一命はとりとめた。

「小遣い以上に使って借金を抱えている人もいる。皆が楽しんでやっているわけではない」とおじいちゃんの意見を否定するようになった。

将来は会社を継ぐのではなく、自分で会社を興したいと考えるようになった。

そういう過去からの思い出を話しながら、会社を継ぐことは固辞すると共に、遺産相続も放棄した。

現在働いている店では、売り上げの半分が自分の取り分になるシステムだった。貯金は2億円を超えているが、半分は投資によるものだった。

店の同僚でスロット好きがいた。昼間の空いた時間は給料のほとんどをスロットにつぎ込む子が何人かいた。スロット依存症に近かった。

そこで実家のホールの仕組みをコンコンと説明した。

今、スロットに使っているおカネを投資に使うことを勧めた。客からの投資情報で彼女らも5000万~1億円と資産を増やした。

今は自分の店を持つための準備を進めている。

相続放棄した実家は、5店舗あったホールが今は2店舗になった。




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