物販であればネットでも事足りるが、パチンコの場合はネットでプレイすることもできず、わざわざホールまで足を運んでもらわなければいけない。
自宅から近所のホールまで歩いて通っていたおじいちゃんが、パタリとホールへ通うのを止めてしまった。
「わざわざ歩いていって、負けるならやらない方がいいと思った。負けない必勝法も分かった。パチンコをしないことだ」とおじいちゃんは達観した様子だ。野球はピッチャーが0点に抑えたら絶対負けない、という論理と似ている。
こういう風にピタリと止められる人はおカネの使い方も上手で、預貯金もある。逆に預貯金がある人ほどギャンブルにのめり込むことはない。ギャンブルにはのめり込まないから無駄なおカネも使わない。ごもっともなことだ。
わざわざ足を運んで来店してもらうホール業は、来店してもらうためには何らかのメリットが必要だ。昔はそれがパチンコに勝つことだった。勝つかもしれない期待値があったからお客は足を運んでくれた。
その期待値が下がり続けているから遊技人口は減り続けることになる。パチンコでお客が一番重視するところを、横に置いといて接客ばかりに力を入れるから、お客からの反感を喰らうことになる。
出玉の期待値をクリアしたとしても、足を運ばせるには、目に見えるメリットや行くことで体験できるものが必要となってくる。
本日(11月16日)から3日間、絶賛開催中のファン感謝デーは、わざわざ足を運ばせるチャンスの一つなのだが、業界はそれを活かしきれていない。

「当たってもいらないものばかり。1等でも複数の中から選べるようにして欲しい。今どき40インチの液晶テレビが当たって喜ぶ人はいない。去年当たったお客さんは箱からも出していない。中にはメルカリに出す人だっている。毎年、毎年、代わり映えのしない賞品ばかりでは、足を運んでみようとも思わない」(都内ホール関係者)
ファン感謝デーの日ぐらい、久しぶりにパチンコでも行ってみようかと思わせる賞品に変えた方がいい。
例えば、ジャパネットたかたでは、このシーズンは冬のあったか特集として羽毛布団、オイルヒーター、布団乾燥機、防寒肌着、電気を使わずに温かい敷物などを取りそろえている。
筆者的には羽根布団と布団乾燥機は欲しい。
「フォン感謝デーのシーズンが来てもお客さんの欲しいものがないので、ホール自体も盛り上がらない」(同)
とりあえず、どんなものが欲しいか、喜ばれるか、コメント欄まで。

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