パチンコ日報

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アマゾン・エフェクトに比べたらパチンコは楽!

アマゾン・エフェクトという言葉がある。これはアメリカ発の造語で、アマゾンがあらゆる企業や産業を飲み込んでしまうことを意味する。

その象徴的な出来事がアメリカ最大のおもちゃ販売のトイザらスの倒産として現れた。アメリカではアマゾンに代表されるネット通販によって小売業全体が脅威にさらされている。しかも、これは世界中の小売業に共通する問題である。

わざわざ店舗まで足を運んで定価で買わなくても、自宅にいながら安く買えるとなれば、小売業はいずれ壊滅していく。

それ対抗するために、イオンはモール展開で、わざわざ足を運んでもらえる付加価値をつける方法を取っている。イオンのスーパーはモールに来てくれた人がついでに買ってくれたらいい、という程度の位置づけになっている。

これからの小売業はアマゾン・エフェクトの脅威と闘いながら商売しなければならないが、価格と便利さでは勝ち目はない。

「パチンコ業界は苦しい、苦しいと言われていますが、アマゾン・エフェクトの小売業の苦しさに比べれば次元が違います。パチンコの場合、パチンコをやりたい人は絶対に店に足を運ぶ必要があるからです。アマゾンのようなネット通販がライバルでないだけ、パチンコは商売的には楽です。パチンコ業界の人には悲観するよりも希望を持ってもらいたいですね」(業界コンサル)

では、パチンコ店の場合どうやって自店に足を運んでもらうか、ということが問題になる。

「ワクワク感はホール特有のもので、これはグランドオープンに勝るものはありません。新規出店でお客さんが集まるのは期待感があるからです。既存店には不満があるからお客さんが集まらなくなる」(同)

パチンコの商売の基本は勝ったり、負けたりの繰り返しの中から如何に期待感を持続させるかにかかっている。

「今のホールは勝てなくしているので、一般のお客さんでも勝つことに物凄くどん欲になっています。少しでも勝てる店をwebで探して、普段打っている地区とは別のところまで出かけるようになっています。そうして、普段見かけない客が来て差玉を出すと常連客は非常にムカつきます。常連客はいつも負けている常連が差玉を出すことには不快感はありません。現場に出ずにデータしか見ない店長は、差玉を掴んだお客さんが誰なのかを知らない。これは非常に怖いことです。普段見かけない客が勝つと常連客が行きたくなくなります」(同)

常連客に如何に還元するか。Web集客を止め、普段から信頼関係が出来上がっていればそんなことに悩むこともない。



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