パチンコ日報

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電子部品の争奪戦のあおりを受けるパチンコ業界

A-gonが発売した「ライジンマン」が3月19日からの受注を開始したところ、締め切りの4月5日を待たずして、当日の午前中で3500台すべてが完売した、という。同社の規模からすると初のスマッシュヒットとなった。

ヒットの呼び水となったのは、マルホンが発売した「天龍」の三段クルーンが市場に受け入れられたことが挙げられる。液晶機では抽選はブラックボックス化されているが、三段クルーンは大当たり抽選をアナログで可視化している点が、パチンコの本来の姿に戻ったことともいえる。

「ライジンマン」は同社が発売した「GO GOピラミッド」の反省点を改良したもので、同機は釘の道筋で大当たりまでを見せていたが、一瞬で終わってしまうため、稼働貢献には結びつかなかった。それを三段クルーンにすることで、ハラハラドキドキ感が長い時間楽しめるようにした。





また、一発系はなかなかクルーンの中に飛び込みにくい、という難点があったが、7セグのデジタル抽選でアタッカーを開閉式にすることで、大量に玉がアタッカーから降り注ぐようにクルーンの中に飛び込んでくる新機軸を搭載した。77が揃うと7回も開放するので、拾った玉が大量になる。何個もの玉が上、中、下段のクルーンで抽選されて行くが、これによって下段のVまで行く確率も飛躍的にアップした。

下段V入賞で右打ちアタッカーが開き、2000個の出玉を獲得する。初当たり終了後イナズマルーレット(成功率51%)に成功すると、77が揃う雷神チャンスに入り、最大5回のアタッカーチャンスが訪れる。ここが天龍の7000個の1回交換とは違うところで、2000個で継続させて行くのがライジンマンの特徴でもある。

役モノ機はドツキなどのゴトをやられやすいが、ドツキを振動センサーが感知すると、ドツキでのV入賞は無効になる機能を搭載している。

液晶を搭載していないアナログ機でも、中身は電子部品でできていることが分かる。

本題はここからだ。

今、パチンコメーカー各社は電子部品が思うように調達できないために、生産台数を稼げない状況に陥っている。売れる機種は増産をかけたいが、肝心の電子部品が入ってこないことには増産できない。

国内の電子機器市場は堅調に推移している。身近なところでは任天堂の「Switch」やソニーの「PlayStation 4」の販売が好調で、部品を供給するメーカーに特需をもたらしている。

また、自動車産業においても、自動化の流れからマイコンや各種メモリー、チップの需要が拡大している。

電子部品はあらゆる産業で欠くことができない。依然として続く電子部品の争奪戦のために、パチンコ業界メーカーはビジネスチャンスを逸することにもなりかねない。



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