頭取りにもコストがかかる。1回頭取りに行くのに1時間かかっているとすれば、時給1200円のアルバイト社員が1日3回周れば3600円かかることになる。1カ月なら10万8000円になる。
そこで自店のデータを各店が入力し合いデータ共有するシステムが普及してきた。その仕組みは頭取りコストを下げるにも有効だが、全国的の稼働が低下する中、少しでも自店の成績を良く見せようと、数字を嵩上げする店長がおり問題視されている。
そもそも間違ったデータで分析してはシステムそのものの信頼性が損なわれるだけでなく、不透明な時代を生き残ることはできない。正確で緻密なデータにより、成果を上げることが本質であったはずなのに、頭取りにかかるコスト削減を優先してきたことが本質を見失わせているとも言える。
例えば、正しいデータで提案する証券アナリストと間違ったデータで提案する証券アナリストがいたとして、後者に大切なお金を預けることが出来ますか?ということである。
正しい頭取りデータで分析するからこそ、自店の強味、弱味も把握でき、勝つ戦略が実行に移せる。
例えば、地域3位の店だと思っていた本部が、この店を2番店にしようと予算を投入したとする。でも実際は4位の店であり、そもそも2位になることなど夢のまた夢だったということになる。
また、年間の購入予算が少ないから業績が悪かったと思っていたら、本当は購入予算が多いにも関わらず業績が低迷していたなどということが起きる。
社長は日々「これはやる」「これはやらない」「これは続ける」「これは止める」と経営判断を行っているが、正しい報告であることが大原則だ。ミスを隠すために間違った報告をすれば、誤った判断が会社を傾かせることだってある。
たかだか、頭取りと侮ることなかれ。日々の営業戦略を立てるにも、元のデータが間違っていたら、正しい戦略が立てられない、ということだ。
頭取りデータの正確性に不安を感じたホール関係者は、一度正確性を検証してみることをオススメする。

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