例えば10億円だった物件が6億円で買える、というイメージだ。これからも優良な大型店舗の居ぬき物件も、ジャンジャン出てくるだろうから、選びたい放題だ。
昨年末、大型店居ぬきでグランドオープンしたホールがうまく行っていない。台数は1000台を少し切る。ドライブタイム10分圏内には約1.2倍の既存店がある。
「後攻めで設置台数が劣っている時点で苦戦する。後攻めなら1.5倍の台数が欲しいところ。店内のレイアウトも悪く、回遊性が悪い。そのために、さらに4パチの稼働を悪くしている」(業界ウォッチャー)
島レイアウトは1ボックス40台。メイン機種の適正設置比率は10%まで、海でも8%まで、と言われる中、メイン機種が24%も設置され、1ボックス40台島では、島がデカ過ぎて客を付け切れていない。
今は長い島1ボックスを動かしきれるメイン機種もないので、1ボックス30台が適正だろう。島が長すぎると稼働を見せられない営業になりがちだ。
「土地から手当てして出店となると、最低でも1年かかりますが、居ぬきならいきなり出店できますが、ライバルは増築や増台の準備不足になります。ところが、今回はその逆で、出店する側に準備不足を感じます」(同)
居ぬきで成功する場合と、失敗する場合は当然ある。
撤退する側は、その店舗を運営する自信がなくなったために、売りに出すケースが少なくない。
GW前に居ぬき店舗に出店するホールがある。この時期新基準機で大丈夫かと懸念されるところだ。普通に考えれば射幸性の落ちた機械でライバル店からの客を奪うことは決して容易ではない。
「粗利重視でやってきたところは、全部ダメになっています。粗利重視経営を長年やっていると経営者は、まだ、粗利が取れる、まだ取れると錯覚して、経営判断が鈍る。気づいて時にはすでに手遅れです。その点、ウチには稼働重視のノウハウがあります」(ホール関係者)と胸を張る。
将来的には釘調整で粗利コントロールができなくなることを予見している。スタートがどの店も一定となれば、各ホールともスロットと同様、ベタピン営業になる。その時に高設定が入れられるように、無駄を省き、稼働がつけられるように体質改善を現在も進行中だ。
一定数までホールが淘汰されたらユーザーには優しいホールが生き残っていることになる?

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