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買ってはいけない5.9号機と言われているが…

今、パチンコ業界で買ってはいけないものの最右翼に挙げられているのがパチスロ5.9号機だ。昨年12月ごろから本格的に市場導入を開始したが、ホールの購買意欲は決して芳しいものではない。

いうまでもなく、5.5号機よりもスペックダウンする機種を敢えて選択することもない。加えて、当初は5.9号機よりもさらにスペックダウンする6号機に絶望感が漂ったが、日電協の陳情の成果で純増2.0枚規制をはじめ、いくつかの内規が撤廃されたことを受け、メーカーも6号機の開発に本腰を入れ始めたからだ。

6号機が登場するまで待つ。とはいっても4月から保通協に持ち込んで、どんなに早くても市場に登場するのは夏頃。4号機から5号機に移行した時、初号機は試行錯誤の連続でヒット機種が出るまでに1年以上かかったことは記憶に新しい。

昨年10月からスタートした5.9号機は「有利区間」という新たな概念が加わった。有利区間というのは、プレイヤーが有利になるように指示を出してもいい区間の事を指す。有利区間中に1500G経過したら強制的に有利区間は終了する。一番の特徴はARTのゲーム数が最大でも1500Gまでとなったことだ。

ARTの純増は2.0枚が上限となっているので、実質3000枚が1回の有利区間で出せる出玉の上限となった。リミッター搭載で一撃性を好むユーザーからは敬遠されがちだ。

その一方で5.5号機以前の高射幸機は旧基準機となり、新基準機に該当しない旧基準機は2017年12月までに設置比率が30%以下、と業界で取り決めている。旧基準のメイン機種であるバジリスク絆やミリオンゴッド凱旋にしても行政指導でいつ撤去する羽目になるか予断を許さない。

では、純増3.0枚復活で、光明が見えてきた6号機と5.9号機との違いは何かといえば、試験方法だろう。





こうして見れば一目瞭然でスペック的には5.9号機の方が、下限が短、中時間試験では設けられておらず上限も幅が有るため、まだ、差枚数を出せる機械が作ることができる。

6号機は純増3.0枚に緩和された代わりに、1500Gもしくは2400枚で強制終了する。3枚純増なら800Gであっけなく終わってしまう。

その点、5.9号機では1600G試験が設けられていないので、3時間で4箱以上は出すことができる。6号機では3時間で3箱を超えることはない。つまり、5.9号機の機械割では短時間遊技でも6号機以上の差枚数を出すことができる。

5.5号機の劣化版が5.9号機と揶揄されているが、下限試験が設けられてベースが上がる6号機では、大きな出玉もない分、大きなへこみもない。5号機のAタイプでもワンチャンスで4~5万円出る波は、6号機で作ることは難しい。

6号機が市場に投入されて初めて、5.9号機の性能を実感することになるのだろう。その時、時代の“転換機”といわれていた5.9号機が本領を発揮することになるかも知れない。



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