幸い移植は成功した。
子供の移植は、今尚大きなニュースになる。匿名ではあったが、親の下には取材陣もかけつけた。それなりのコメントも発表しなければならない。子供の命の心配以外にも色々と気苦労が絶えなかった。
臓器移植の順番が回ってくると言う事は、その一方では悲しんでいる家族がいる。つまり、物事の裏には、様々な物語があるが、それが表に出る事はあまりない。
舞台に出演する役者は、陰では骨身を削りながら稽古をしている。だからこそ、表舞台で輝く。
二人のベテラン役者を知っている。共に舞台の世界では有名で、年間で100回以上は舞台に上がる売れっ子役者だ。一人は業界のレジェンドでもある。
窺い知れない役者の生活は、一般人から見ると過酷だ。正月休みは元日のみで、後は舞台出演か稽古の毎日だ。
移植の話に戻す。
臓器移植は、子供が海外で心臓移植をすれば2億円は下らない。
国内では高額医療費制度があり、一定の金額を超えれば払い戻しされる制度がある。
厚労省のホームページには、こう書かれている。
高額療養費制度について医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する「高額療養費制度」があります。
上限額は、年齢を所得に応じて定められています。
また、いくつかの条件を満たすことにより、負担を更に軽減するしくみも設けられています。制度についての資料を作成しましたので、ご活用下さい。
高額医療費制度があるから、移植費用が高額になってもさほど費用負担がかからない、と思いがちだ。
しかし表に出てこない面がある。
親戚の子供のケースでは、臓器運搬のためのヘリコプター費用がなんと800万円。全額負担だった。
臓器提供者が遠隔地だったため、ヘリコプターは乗り継ぎ、乗り継ぎで費用が嵩んだ。
物事には、聴いて、読んで、初めて知ったと言うことが多く存在する。
パチンコにも同じことが言える。その機会がなければ永遠に知らずに終わってしまう。
①知った方がよい知識や経験
②知らないでいた方がよい知識や経験
この二つがあるが、パチンコの場所は、②と言う意見が大半を占めると想像できる。
既出だが、パチンコ業界人対象のアンケートの結果からもそれが正解だと言えるだろう。
つまり、今のパチンコは、家族や親戚や友人には勧められない業界人が大半である。
しかし、これからのパチンコやスロットは、業界人が家族に勧められる遊びを目指さなければならない。
出玉規制は、業界自らの身から出た錆びでありながら、己が進んで行ったわけではない。あくまでも、外的要因からそうなった。
ならば、それをチャンスへ変換するしかない。転換するには、今までと同じではダメ。大変な改革が必要になってくる。
臓器移植の話は、誰が聴いても害がないが、パチンコの話は害を受ける遊びでもある現実を業界人は心得、害が無い遊びとして存在させることが生き残る道として、業界は模索しなければならない。
その一例として、健康と言うイメージの話をしている。
つづく

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