以下本文
「業界が衰退して行っている理由は業界が等価交換営業に走り、高射幸性を求めて行った結果である」とありますが、私が思うには遊技人口が減っている最大の理由は経済的な理由を除けば単純に「面白い台が無くなった」と言う事。
嘗て遊技人口が多い時はハネモノや権利モノ、一発台に、現金セブン機、CRセブン機、アレパチ、アレンジボール等々、様々な台が有り、自分の財布の都合によってその日の遊技を楽しむことができました。
しかしながら現在のパチンコの設置状況はほとんどがセブン機となっていてパチンコ本来の玉の動きを楽しむことができません。結果、セブン機が好きなユーザーは残ったが、そうじゃないユーザーはパチンコを打つのをやめてしまいました。
今回の規制で「本来の娯楽に戻り状況が良くなるかも」などの声が有りますが、今のセブン機一辺倒の状況では射幸性が落ちて更にユーザーが離反していくと思います。今回の陳情はそれを危惧しての事だったのではと。
禁煙については「全日遊連に望むことは全国一斉に禁煙にして欲しい。一斉に始めるから意味がある」とありましたが正にその通りで、ここでのキーワードは「全国一斉」です。
全国一斉にやらないと県の境界線付近の多くの店舗は禁煙に反対するでしょう。車で少し移動すればタバコが吸える店に客が流出すると考えるのが普通です。
これは等価交換でも同じです。「全国一斉」なら反対する店舗は少なくなると思われます。
「新しい遊技客を増やさないことは全日遊連も危機感は募らせているが、誰も動かないし、どうしていいか分からない。業界にはリーダーがいない。自分たちで改革する意識がない」とありますが「どうしていいか分からない→誰も動けない、改革できない」が本質です。どうすればいいのかが分かれば改革はできます。その「どうすればいいのか」の答えのヒントがコメントの 「お花畑か」さんの「この業界に必要なのは超強制力。これしかない」 の言葉、この「強制力」が次のキーワードです。
組合で決めた脱等価交換や輪番休業、イベント禁止などを守らない店舗が有ります。なぜ守らないか?それは「強制力=ペナルティ」がないからです。即ち「やったもん勝ち」なんですよ。
でも昨年、「強制力」を見つけましたよね。そう「新台販売と中古書類発行の停止」で違反するホールに対する兵糧攻めです。
もうお分かりですね「全国一斉」と「新台販売と中古書類発行の停止」で組合は大きな改革を進めることができるはずです。
次に「どうしていいか分からない」の私なりの答えがこれです。
— パチンコ維新八策 —
1.遊技機の設置比率及び運用の制限
○ぱちんこ遊技機
セブン機はぱちんこ遊技機の60%以下とする
・遊パチはセブン機の50%以上
・大当たり確率1/300以下の機種はセブン機の25%以下
ぱちんこ遊技機の40%以上は
打止定量制(上限4000発)または一回交換とする
・普通機(ハネモノ・チューリップ等)は、ぱちんこ遊技機の15%以上
・権利物等は、ぱちんこ遊技機の5%~15%
・一発タイプ機は、ぱちんこ遊技機の5~15%
○回胴式遊技機(パチスロ)
AT・ART機は回胴式遊技機の60%以下とする
回胴式遊技機の20%以上は
打止定量制または一回交換とする
※定量制の上限はAT・ART機は3000枚
ノーマルAタイプ・RT機は1500枚
○共通
同一機種の最大設置台数は全設置台数の5%以下とする
2.交換率の制限
所謂、業界等価交換は不可とし
パチンコは3円交換、パチスロは6.6枚交換を上限とする
3.出玉の共有及び貯玉再プレイの禁止
遊技の公平性(プロ軍団対策)とのめり込み防止として
出玉の共有及び貯玉再プレイを禁止する
4.店休日を毎月2回とする(のめり込み防止)
各店舗は期日までに店休希望日を組合に提出
組合は同一地域で店休日が重ならないよう調整する
5.風適法を遵守した営業
・定められた店内外の広告規制を遵守する
・出玉や設定等で著しく射幸心を煽る営業を禁止する
・有名人やライターの来店、取材イベントを禁止する
6.景品に関する規制を緩和してもらう
・一般景品の多様化と特殊景品との交換を抑えるため上限額を5万円に。
・P-POINTシステム
獲得した玉、メダルをポイントに変換(25玉→100P/1枚→20P)して
アマゾンや楽天等のサイトで物品を購入可能に。
・大手デパートや高級ブランド等と提携し福袋をホールで販売。
・大手デパートのお中元、お歳暮がホールで申し込める。
7.風俗営業者以外の者に対する罰則を風適法に加える
.著しく射幸心を煽る営業に加担した業者に対して
風適法違反の罰則を制定し処罰してもらう
※対象はコンサルタント、アドバイザー、広告代理店
ライター、パチンコ雑誌、スポーツ新聞、ネットサイト等
8.メーカの不正販売に対するペナルティー
公正取引委員会に告発されたメーカーは3年以上
組合から警告等を2回受けた場合は1年以上
保通協の審査受付を不可としてもらう
1~5に関しては健全化センターが調査を行い
違反している店舗に警告及び指導を行う。
一週間後に改善されていない場合は
各組合のサイトに違反店舗として掲載。
掲載された店舗は違反状態が改善されるまで
新台及び中古台での入替ができないように
台の販売及び書類の発行を停止してもらう。
又は警察当局に通報し指示処分を下してもらう。
これに今日のエントリーの「全店舗完全禁煙」を加えるます。
禁煙にした場合のメリットは
タバコの煙が嫌だった新規客の来店が望める。
求人募集に対する応募が増加する可能性がある。
店内の空調、空気清浄機、壁紙等のメンテナンスが軽減する。
スタッフによる吸い殻回収等の清掃作業が無くなる。
ファブリーズ等の消臭剤の必要性が無くなる(経費削減)
などが考えられます。
禁煙を決定した場合は
全国範囲でCMを数か月流す。
ホール、メーカーのCMでもアピールしてもらう
各店舗のチラシ広告、募集広告でアピールしてもらう
そして阿部理事長が都庁に赴き都知事に禁煙に協力しますと伝えれば、小池百合子都知事とのツーショットがニュースになるかもしれませんね。ぜひそうなって欲しいですね。
このままでは業界は沈む一方との思いから長々と書いてしまいました。まだまだ書きたいことはありますが、今日はこの辺で失礼いたします。

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。