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保通協試験にもパチンコとスロットでは大きな違いあり

保通協の遊技機試験において、パチンコとスロットには当然のことながら試打試験がある。ところが、パチンコにはないのに、スロットにあるのがコンピュータによるシミュレーション試験が加わる。

つまり、パチンコは試打試験だけだが、スロットは2つの試験をクリアしなければならない。スロットは1枚でも投入すれば確実にゲームがスタートするためだ。一方のパチンコは打ち手によってスタートへ入る個数も変わってくるアナログな遊技のために、シミュレーション試験はない。

「スロットはこのシミュレーション試験で落とされることが多い。理由は信号の取り方で大当たりとして計算してしまうために、落ちやすい。当然、試験に通そうと思えば、低い数値の設計になる。信号の取り方を和らげて欲しい、というのがスロットメーカーの本音です」(スロット開発関係者)

試験方法にもパチンコとスロットでは差がある。

パチンコは1時間、4時間、10時間試験の3つに対して、スロットは400ゲーム、1600ゲーム、6000ゲーム、17500ゲームと4つの試験がある。

それぞれの試験に上限と下限試験があるために、スロットはパチンコよりも試験の厳しさが伺える。

「6号機のシミュレーションをやっていますが、本当に差玉が出ない機械になります。1日打っても5万円も出ません」(同)

スロットが試験に落ちやすい背景にはこんな些細なことも関係している。

保通協に持ち込むのは5台だ。4号機以前は5台の平均値をとっていた。仮に最高出率が120%としたら、中には130%になった台があったり、98%で止まったりする台もあったりで、5台の平均が118%だったら合格になっていた。

4号機以降は1台でも120%を超えた台があれば、一発アウトになる。メーカーは必然的に設計値の低いものを作らざるを得なくなる。

「シミュレーション試験は信号の取り方がボーナスを優先に取る。先に小役を出す設計にしていても、信号をボーナスとして挙げてしまう。信号の取り方を実際のものに変えて欲しいと要望を出しているが、それがなかなか認めてもらえない。シミュレーション試験にスロットメーカーはイジメられている」(同)

「サブ基盤問題では穏便に済ませてやったのに」という声がどこからともなく聞こえてくる。



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