パチンコ日報

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旧基準機にしがみつくその頭を切り替えろ!

スロット関係者が正月営業の有力ホールを回った。その時目にした光景は業界の方向性を示唆するものだった。

客が付いているのは北電子、山佐、ユニバーサルのAタイプで、ARTは空き台ばかりが目立った。完全にソッポを向かれている状況だ。

「ここ数年間で事故待ちと揶揄されるARTがお客さんを飛ばしてきた。いわば、業界を潰してきたARTをメーカーもホールも最後まで使いたがる。今後3年間ARTを使い続けて、さらに客を半減させたいのか!と言いたい。常に射幸性を求めるメーカー、ホールの頭をまず切り替えなければ、本当に業界が潰れる」(スロット関係者)と警鐘を鳴らす。

今まであまり見向きもされなかったAタイプの客付きが好調だった、ということは、お客さんは出たり入ったりを繰り返すAタイプに回帰してきている、ということである。開店プロ以外、いくらおカネがあっても足りないARTには見向きもしなくなっている。

「お客さんはAタイプに回帰してきているのに、出玉規制が入ったから業界は助けられた、という思考の業界人はまずいません。玉を出す波を作るには、それ以上に吸う波を作らなければなりません。2万5000円ぐらい軽く吸い込む。そこにお客さんは飽き飽きしている」(同)

業界が市場規模30兆円、1万8000店舗を誇っていた時代は、パチンコ現金機が押し上げたが、CR機の確変が登場してから業界は下り坂になって行く。

高射幸性についていけなくなったユーザーが離反する中で、売り上げ、粗利が取れるとばかりにメーカー、ホールは高射幸性機種ばかりを求め続けた。

ホールがグランドオープンすると開店初日は4円、20円からお客が埋まり、低貸しコーナーは空席が目立つ。グランドオープン期間は高稼働だが、平常営業に戻ると4円、20円は閑散として行く。4円、20円の高射幸機を打つお客というのは、結局は開店プロ、ウチコ軍団で占められているだけでもある。

客離れが進む中でホールが従来通りの粗利を確保するために、お客の勝率が下がり、ますます客離れが加速する。現在の客離れは行政側の規制によるものではなく、ホール側の営業方法に起因するものである。

「旧基準機ですでにお客さんは飛んでいるにも関わらず、ギリギリまで旧基準機を使おうとする。その頭を切り替えられなければ、メーカーも大きく淘汰される。ARTが客を飛ばしたことをもっと真剣に考えるべき一般のお客さんはAタイプを求めているのだから」(同)と訴える。


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