20年先を予測できる人はいますか?
20年後は消費税が17.5%から20%と予測。65歳以上人口の割合は36%へと上昇。労働人口は、2010年より1200万人減。
つまり絶対にパチンコ業界は衰退する。だって働き手が今より1000万人以上少なくなるんですよ!
今、パチンコ業界を支えているリタイヤ組の高齢者の方々は20年後、ホールへ通ってなんかいません。
ま、20年先はパチンコに限らず、様々な分野の産業は衰退するのです。
鉄道会社も人口減に苦しむのですが、運賃値上げが可能です。
学校法人はどうか? 少子高齢化で、閉鎖される学校法人が増える。
自動車教習所はどうか? これまた人口減や少子化の影響で閉鎖される教習所が増えるでしょう。
また自動運転でどこまでも行ける社会になっていたら、自動車教習所で運転操作なんか、今みたいな内容ではないでしょうね。オートマ限定免許があるように、自動運転仕様限定免許が新設されていますね。
今、話題の大相撲は? 若貴時代ブームの時代は番付に載ったお相撲さんは約900名。今は約600名。つまり、将来のお相撲に黄色信号が灯っております。だから外国人力士を増やすしかない。
色々考えると、20年先のパチンコ業界は、残っていても、市場規模は絶対に拡大なんかしておりません。
②パチンコ業界売上の減少の歯止め
20年先、売上は確実に減少しているでしょう。労働人口が減り、社会保障をカバーする為に、増税は必至。パチンコやスロットをやる余裕がある人たちは今より減ってます。
③ホール数の減少歯止め
これも無理。20年後は、5000店舗残っていれば万々歳! 今でも4円、20円が衰退して、箱を建て直せないホールが山ほどあります。今、築30年以上のホールは20年後は築50年。その先はないでしょう。
④パチンコ.スロット規制の強化の歯止め
これは可能。強化の歯止めは可能だが、規制緩和は、ホール数が5000店舗になるまで見込めないでしょう。
⑤ホール業の新規市場開拓はどうやる?
①から④の事を勘案してみると、ホール業界が今やれることは二つ。
❶今いるホールユーザーを延命させること。
❷延命している間に新規市場を開拓すること。
❶については、現在必死でホール業界が行なっているので、この先は❷について話を進めます。
今、パチンコ業界で必要なのは、メーカー業界とホール業界が、真剣に20年先を見据えて、新規市場を開拓するしかありません。
新規市場とは、パチンコを知らない人々に、パチンコ遊びの楽しさを知ってもらう戦略です。
パチンコ業界が取るべき新規市場開拓。分かりやすい例を上げてみます。
小生は世界的な合繊メーカーで、特殊分野の新規市場開拓も経験しております。赤外線に反応しない繊維や、ワイヤーより強い糸のようなアラミド系の繊維。その他、新素材を世に送り出す為の営業もやりました。
開発部が優れた素材を開発しても、市場がなければ宝の持ち腐れです。今は、航空機などに用いられている炭素繊維も、最初は市場がありませんでした。
市場を作り、開拓する。これこそパチンコ業界に必要なのです。
東レや帝人、クラレ等は、新素材を開発したあと、合繊メーカーと商社と川下の企業が力を合わせて市場を開拓しました。
パチンコ業界も、遊技機メーカーとホール業界が、緻密な戦略を練ることが第一歩ですが、今のパチンコ業界はそれが全く出来ていません。
新規市場開拓は先ず、川上の遊技機メーカーが一方的に動くのではなく、川下と一体になりながら市場を作るのです。
パチンコ遊びを知らない人たちにパチンコ遊びの魅力を伝える努力は、今まで色々やってきました。
遊パチ、1円パチンコ、ちょいパチなどがそれです。遊パチと1円パチンコは成功した部類です。
でもこれからは、これ以上に新分野の開拓が必要になります。
あるパチンコ初心者は、ホール内の客層に大きな違和感を感じ、直ぐ止めてしまいました。
⑴周りに気遣いなしでタバコを吸う人
⑵遊技機のボタンを強く連打する人
⑶殺伐としている中で没頭している人々
こんな人たちの中に自分がいると思うだけで、自分を許せなくなって止めてしまったのです。
その他、大音響に我慢が出来なくなり、ホールから去った人、タバコの匂いが服に付くからホールに入らない人たちも大勢います。
グーやパーでボタンパンチが出来ない遊技機をなぜ作らないのか?
全面禁煙へなぜ一斉に舵を切れないのか?
イヤホンジャック付の遊技機を何故出せないのか?
なぜ、数万円も使う遊技になったのか?
なぜ、等価交換から脱却したくないのか?
これらの問題を解決して、新規ユーザーをお迎えする環境を作らないといけない。
つづく

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