パチンコ日報

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メーカーの工場がミャンマー?

情報を発信するところに情報が集まる、といわれる。それは、人間は何かされると反応する特性があるからだ。これと同様に「人の集まるところに人が集まる」、「おカネがあるところにおカネが集まる」などもある。

ここ最近、メーカーの合併話のことを書いているが、また新たなメーカー合併系の情報が寄せられた。

登場人物はパチンコメーカーの関係者だ。

「ウチはこのところホームランが出ない。2塁打、3塁打も出ない。単発のヒットぐらいで、三振も多い。昔は今の二塁打でも不満だった」と自社を分析する。

このところ新台が売れていないメーカーであることは想像がつく。このメーカー関係者の話からメーカーの実情が活写される。

「すでに多品種小ロット生産の時代に入っているので、今後、全メーカーを合わせても年間のホームランは10本も出ない。今、メーカーが助けられているのは40万円でホールが買ってくれるから。逆に50万円に上げているメーカーもいるが、40万円もバブルでいつまで続くか分からない。ウチの上の人間ですら今後が読めていない。トップメーカーだって売れなくなれば3流メーカーになる。そんな例が実際パチンコメーカーにはある。決して他人事ではない」と戒める。

今後メーカーが生き残るキーワードが「アップル」だ。要は自社工場は抱えない、ということ。

イメージ的にはパチンコ、スロットメーカー併せて10社ぐらいが、国内とは違うところに共同の工場を作ることが生き残りの第一歩でもある。

日本から近い海外ということで注目されているのが、軍事政権から民主化が進むミャンマーだ。

魅力は人件費の安さで、日本円に換算すると時給は40~50円だという。すでに衣料品メーカーが現地で委託生産を開始している。

パチンコの工場もオートメ化が進んでいるのだが、この人件費は魅力だ。

メーカーは台数が売れなければ、値上げという安直な方法で売り上げを維持しようとするが、いよいよホールが40万円で買わなくなる時代に備えて、共同で工場移転も進めていかなければならない。

本社、工場、営業マンなどの人員も極力スリム化することも視野にも入っているようだ。とにかく、工場設備にせよ、人員にせよ余計なものは抱えない、ということのようだ。

「パチンコにはハンドル以外にもたくさんのステッピングモーターが使われていますが、これも各メーカーが色々なメーカーから仕入れていますが、一括購入、一括納入することによって大幅なコストダウンが図れます。共同で工場を持つようになったら、部材も一括購入する時代になるでしょう」

ミャンマー委託生産時代はありや、なしや、と。


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