「うちの会社でダメなんだから、業界全体でダメでしょう…」
聞こえて話の内容をまとめるとこんな具合だ。
1円に客は付くが、4円は客が付かなくて苦労している。4円の稼働を上げるための打開策がない。集客イベントが禁止になった広告宣伝規制が痛い。地元の強豪にやられるので、社内も弱気になっている。
広告については温故知新。
「アドバルーンやチンドン屋を復活させてはどうか」という話しも出たが、所轄によって禁止されるのではないか、と盛り上がらない。
で、集客の結論は新台に落ち着く。
「スリープユーザーを開拓するにしても新台でアピールするしかない」
話しは堂々巡りで4円の話しに戻った。
同じ新台を4円と1円に同時に入れると、4円よりも1円の方が、それは飛躍的に稼働が上がる現実を突きつけられている。この先、4円がいつかダメになる日が来ることに脅威を感じている。
それは貴方たちが率先して突き進んだ等価交換営業が原因で、4円の稼働が振るわなくなった結果があることに気づいているのだろうか、と思わずツッコミを入れたくなる。
パチンコは遊技か、ギャンブルかといわれ続けているが、その境界線は等価交換だったともいえる。これで射幸性も上がった。
話しはバカでかい筐体の機械代に移った。
一般的には様々な値引きで50万円ぐらいになっているようだが、それよりもさらに安く入っているが、「これからは機械代の回収もできなくなる」とお手上げ状態だ。
稼働を重視するか粗利を重視するかの二者択一の中で、かつては稼働重視路線を突っ走っていたので、稼働がある割には、利益は低かった。それがいつしか、粗利にシフトして、4円の稼働が上がらなくなっている。今回も回収を急げば客飛びも早い。現場はそんなことは百も承知だが上からの指示には逆らえない。組織が巨大になり過ぎて小回りが利かない。
話しは顧客分析へ。
データー的に運転手関係の客が減っていた。
佐川急便が人手不足解消策として週休3日制をテスト導入して話題になっている。週休2日と給料は変わらないほか、増えた休みにアルバイトをしてもいいことになった。当然、ヤマト運輸も週休3日制導入の検討に入った。
ほのかな期待はトラックドライバーの休みが増えることで、その時間をパチンコに使ってもらうこと。
一筋の光明が見えてきた。
働き方改革で休日が増えれば、余暇産業が注目される、というもの。このチャンスをパチンコ業界としては逃したくない。

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