パチンコ日報

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スロット客を増やすことがパチンコ業界の将来のため?

大手メーカーの勤務のAさんは42歳。仕事は総務系。年収は800万円。さすがに儲かっている会社だ。

「ホールさんはお客さんを相手にする営業。一方のメーカーは儲かっているホールだけを相手にする営業。だから、営業的にはメーカーの方が断然楽。いつまでも上位メーカーはそういうスタンスで営業すると思います。本当に儲かっているホールは儲かっている。未だに機械代を下げる考えは毛頭ありません。機械代を下げるとしたら本当に機械が売れなくなった時」(Aさん)

儲かっているホール=勝ち組だけを相手にする。商売的には至極まっとうなこと。新台を買わないホールは客ではない、ということ。

「大手にはやはり大手価格は存在します。なにやかやで値引きをつけると30万円ぐらい。そりゃ、沢山買ってくれるところを優遇するのは当たり前でしょう。この際、弱いところには退場してもらった方がいいでしょうね」

そんな勝ち組メーカーでも常に危機感は持っている。あれだけ、一世を風靡したメーカーが鳴かず飛ばずの状態に陥っている。また、MAX機ではあれだけ売れた人気シリーズが、同じ名前でもミドルになってからサッパリ稼働がつかない。それらのメーカーを反面教師にしている。

「ウチとそのメーカーの違いは自分たちの売れた台に溺れないことです。パチンコ客は将来的にも増えません。恐らく、パチンコとスロットの比率は将来的に逆転すると思います。20代の若者をパチンコにつけるのは、スロットよりも相当難しい。スロットに若者を付けた方が将来的に明るい。パチンコとスロットの両方をやっているメーカーで、パチンコに力を入れないのはそんな理由です」

釘調整が禁止で釘調整のいらないパチンコ機の姿もなかなか見えてこない。スロットメーカーは5.9号機~6号機時代をまた知恵を出して乗り切る自信でもありげだ。

「原資の集中はスロットですよ。そのためにはスロットは薄利多売で、地域でスロットファンを増やすことです。将来のためにスロットに力を入れた方が得策です」

このメーカーは日本のカジノ向けに日本のアニメ版権を使った世界にないゲーミングマシンを開発している、という。イメージ的にはパチンコとスロットの融合らしい。さらにいうならば、パチンコを打っている客がパチンコを打つのがアホらしくなるぐらいの。

射幸性が確実に削がれていくパチンコ、スロット。その受け皿がカジノになるとでもいうのか? 全国に数カ所では受け皿にはならないだろうに。


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