パチンコ日報

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依存症対策で求人難に拍車か?

人手不足倒産という言葉がある。人手不足にも関わらず低賃金が両立している業界=介護、警備業界ではそんなことが現実に起っている。

人が集まらなければアルバイトの時給を上げる。これが人手不足を解消する特効薬だが、時給を上げたぐらいでは人が集まらなくなっているのが現実でもある。

時給を上げられる会社はまだましだが、人手不足倒産を起こす会社は、事業そのものが手詰まり状態なので、人件費を上げられるほど売り上げを確保することもできない。

パチンコ業界はアルバイトの時給が比較的高い業種ということで、人手不足を打開してきたが、他業種もパチンコ業界並みの時給を提示し始めている現在では、時給のアドバンテージも薄れてきている。

コンビニなら利用するので仕事内容は想像できるが、今の若者はパチンコそのものをしなくなっているので、パチンコ店で働く場合のイメージそのものが全くわかない。求人広告に「パーソナルシステム導入」と書いたところ、「それはどんな福利厚生何ですか?」と質問が返ってくるぐらいだ。

人手不足は何もパチンコ業界だけではないが、今後、若者のパチンコ離れと共にますます人が集まりにくい業種になることは想像に難くない。その追い打ちをかけるのが、パチンコ業界にも求められている抜本的な依存症対策(のめり込み対策)だ。

この依存症対策は曲者で、これまで業界が売り上げを上げるためにやってきた企業努力を全否定するものである。

接客だってリピーターになってもらうために、ホールスタッフは積極的にお客さんとコミュニケーションを取ってきた。お年寄りは負けても、負けても来店するのは、話を聞いてくれる顔なじみのホールスタッフがいるからだ。

店休日にゼロ円パチンコでホールを無料開放するのは、パチンコをしたことがない新規ユーザーやスリープユーザーを開拓するためだ。

今までやってきた努力が依存症を増やしているとしたら、依存症対策とはある意味ホール業界で働く人たちのモチベーションを下げるものだ。これでは自分たちのやっている仕事にも誇りが持てなくなる。

ということは、パチンコ業界で働きたいと思う新卒採用も難しくなってくるものと思われる。そこで各ホール企業が力を入れるのが社会貢献活動だ。贖罪の気持ちの表れかも知れない。

パチンコが今後も生き残るためには、働く社員が堂々と胸を張れる仕事内容に切り替えて行かなければならない。魅力ある仕事とはやはり世の中の役に立っているかどうかがバロメーターにもなる。

1日のストレス解消がパチンコの役目の一つでもあったが、今のパチンコは打てば打つほどストレスが堪る。

本来の遊技に戻れば売り上げも昭和に逆戻り。台売り3000円時代を今の経営者はほとんど知らない。


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