そんなパソコンを会社が導入したのは、当時流行り出したデスクトップ・パブリッシングのため。編集部の原稿もMacで作成する必要があったので、ワープロ機能しか使っていないのに、高価なパソコンが支給されていた。
Macには当時すでにフライトシミュレーターゲームがあった。滑走路からセスナ機を飛ばし、街中上空を遊覧飛行するわけだが、次々に景色が変わって様子にモノクロ画面だったがMacのテクノロジーに驚愕した。
フライトシミュレーションゲームはPC系に始まり、家庭用ゲーム機、ゲームセンター用と多数開発されているのに、パチンコではまだ見たことがない。
フライトシミュレーションゲームファンは一定層いる。ここは彼らを新規顧客として取り込むためにもパチンコ版フライトシミュレーションがあってもいい。
これを応用するとこれまでにない斬新なパチンコ台が誕生しそうだ。想像しただけでもワクワクする。
液晶は正面と左右にも必要だろう。より立体的な映像演出ができる。
意味のない連打ボタンは、操縦かんに置き換わる。
フライトシミュレーションゲームで一番難しいのは、着陸する時だ。ゲームの内容も面白いものが作れる。
着陸が大変なのは天候に大きく左右されること。無風で昼間なら視界も良好で着陸も簡単だが、夜になるだけでも、難易度が上がる。
一番大変なのは濃霧だ。有視界飛行はできない。
釧路空港から千歳空港行のYS11に搭乗したことがある。千歳空港は濃霧でYS11は着陸することができない。霧が晴れるのを待つために、上空を何度か旋回したが、霧が晴れることはなかった。燃料の問題もあるので、千歳空港を諦めて、札幌丘珠空港に着陸した。
千歳から釧路へ行くときも当然YS11だったが、釧路も濃霧で着陸できず。結局、千歳へ引き返し、電車で釧路に行く羽目になったことがある。
今は着陸する飛行機に対して、地上から進入方向と進入角を教える電波を発射していて、濃霧でも着陸できるが、YS11は古い機体なので対応していなかった。
ゲームの肝は濃霧だ。
晴れた昼間の状況はリーチでいうところの、期待値が低い状況。日が沈んだ夕方のシーンからリーチの期待値が上がって行く。
そして、濃霧が出たら激アツテッパン。着陸態勢に入ったら操縦かんを握り、上手く着陸に成功したら大当たり!
上手く着陸させるところが、まさに技術介入である。
TBSの人気番組「プレバト」で俳句の夏井いつき先生は、生徒に常に「発想を飛ばせ」と指導しているように、開発現場もこれぐらい発想を飛ばしたものを企画して欲しい。

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。