パチンコ日報

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高射幸性スロットの行方

5月19日、全日遊連は全国理事会を開催し警察庁から指摘があった「高射幸性パチスロ機の取り扱い」について協議している。パチスロの新基準に該当しない機種について業界は、今年の12月1日までに30%以下とする撤去期限を決めていた。

しかし、IR実施法案の成立に向け、ギャンブル依存症対策がパチンコも含めて包括的に盛り込まれたことで、状況が変わってきた。

30%規制を「前倒し」か「全台撤去」かの方針を全日遊連として、夏までには結論を出さなければならない。ただ、現状の「高射幸性パチスロ機の取り扱い」が問題視されている以上、パチスロ「旧基準機」の撤去が早まることは想像に難くないが、全日遊連の阿部理事長のニュアンスはちょっと違う。

グリーンべるとによると、6月5日、都遊連第八ブロック協議会の総会に出席し、警察庁から取扱いの見直しを求められている新基準に該当しないパチスロ機をめぐる動向について、「間違った情報に踊らされないようにお願いしたい」と述べ、冷静な対応を促した、という。

中でも阿部理事長が不信感を募らせたのが、6月2日の日電協との会議よりも先に、撤去スケジュールと称する資料がインターネット上に流れたことだ。日電協の情報管理の甘さに憤慨している。当日の日電協との会議も日電協からの提案には「内容がなかった」と一蹴。ホールが協力できる内容でなければ、全日遊連としては一切応じない、とした。

では、ネットに拡散された新基準機に該当しない遊技機についての日電協案とは一体どんな内容だったのか?
以下がその案だった、と思われる。

平成28年検定切れ(認定機)と平成29年検定切れと平成30年検定切れの3回分けに期限を決め来年の6月迄に新基準機に該当しない遊技機(高射幸性遊技機を含む)を全て撤去する。

パチンコの検定と異る遊技機の時の様に1次・2次・3次と分け新台販売時メーカー問わず下取りする。

1次は今年の11月30日迄に平成28年検定切れ(認定機を含む)の新基準機該当しない遊技機(高射幸性遊技機を含む)を全て撤去。

2次は来年の2月28日迄に平成29年検定切れ(認定機を含む)の新基準機該当しない遊技機(高射幸性遊技機を含む)を全て撤去。

3次は来年の5月31日迄に平成30年検定切れ(認定機を含む)の新基準機該当しない遊技機(高射幸性遊技機を含む)を全て撤去。

以上

2016年は検定機と性能が異なる可能性がある遊技機が約72万6000台あまりが撤去された。この時はホール営業と密接な釘曲げ問題が絡んでいたために、不承不承従うしかなかった。

しかし、スロットは保通協の型式試験を適合したもので、パチンコの時のようにホール側には負い目はない。

メーカーは一刻も早く0%に持って行った方が、入れ替え需要も出てくる。入れ替え需要が出るということは、それだけ、ホール負担が増える。ホールの財政状況も苦しくなっている時に余計な出費は避けたい。

特に10月1日から始まる5.9号機やその後に続く6号機は期待できない。

それなら、2015年12月から2017年9月までに販売された5.5号機をできるだけ長く使った方がいいとの判断も出てくる。ホール側からすれば完全撤去などとんでもない話だ。

スロットがダメな時はパチンコが息を吹き返すが、パチンコとスロットが同時に規制されてその法則も崩れた。スロットで利益が取れなくなれば、ホールの投資マインドが冷え、パチンコの新台販売にも影響を及ぼす。


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