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ヤマト便ショック! パチンコ業界に急浮上するラストワンマイル問題

「見本機を送ろうとヤマトに電話したら、今回だけは受け付けますが、今後は受け付けませんと言われて困っている」という話しを小耳に挟んだのは4月半ばのことだった。

その時は聞き流していたが、ヤマト運輸のサービス内容と運賃改定に伴い、6月19日からパチンコ、パチスロ台がヤマト便で事実上使えなくなったことが明らかになった。佐川急便でも一部地域ではすでに受け付けないところも出てきており、中古機流通に新たな問題が発生している。

ヤマト便の改正前は1個の重量が制限なしだったものが、1個の総重量が30キロまでとなった他、大きさも3辺の長さが200センチまでとなった。1梱包も30万円を超えるものは受け付けなくなった。これにより1台40キロもするような遊技機は受け付けてもらえなくなった。

ヤマト運輸は今回の改定理由を「新たな労働力の確保や社員の処遇改善、またラストワンマイルネットワークの強化のため」としている。

ヤマト便はドライバーが一人で運んでいるので、40キロも超える様な遊技機は運びたくないというのが本音だろう。

「ホールに届いたら、中が壊れていた、と結構、トラブルも多かったです。発送元は動作確認をして送っているので、壊したのは運送業者となりますからね。持ちにくいので落とす可能性がある遊技機は扱いたくなりますよ。ヤマト運輸の中には家財宅急便があるんですが、これはタンスや洗濯機などを2人で運ぶので運賃も当然割高になります」(中古機業者)とかなり同情的だ。

(※家財宅急便も今回の改定に伴いパチンコ、パチスロは取扱不可に)

ヤマトがだめなら佐川急便となるが、佐川もこれまで取引があるところは受け付けるが、新規では受け付けない営業所も出てきている。

その佐川にしても保険に入る場合は、新たに厳格な規定を設けている。

まず、新品の段ボール箱を使うこと。そして、指定業者の緩衝材でちゃんと機械を保護することが条件となっている。新品の段ボール箱を使うのは、運送途中での破損かどうかを明らかにするためである。

中古の北斗無双を運んだ時に役モノが壊れていた、として中古機価格の100万円を請求されたケースもある。運送業者にすれば遊技機は本当に面倒くさい荷物になっている。

パチンコメーカーはバカでかい筐体競争なんぞしている場合ではない。ヤマト便でも送れるように30キロ以下の筐体を作らなければ、いずれどこの運送会社からもソッポを向かれてしまう。

新台を運ぶ運送会社も重量が増えて1回で運べる台数が減っている。彼らだって運ぶ人のことを全く考えないメーカーには不満たらたらだ。

とりあえず、20キロの機械を作ろう。


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