パチンコ日報

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出率も賞品上限も2/3規制

6月19日はある種業界の記念日になるかも知れない。業界が突き進んでいたギャンブル性と完全に決別する日として。

この日、業界6団体の首脳陣が警察庁に呼び出され、風営法の規則改正についても内示を受けた模様だ。

表向きは依存症問題で呼び出されたことになっているが、業界人の関心事はどうしても風営法の改正内容だ。

日報ではこれまでも改正を含めてあるべき方向性を提案していたが、その通りの形で決着しそうだ。

一番の関心事は、落とされる出玉率の中身だ。

4月4日付の日報のタイトルは「パチンコの出玉規制の強化で出玉率はスロット並みの150%以内か?」だった。

その理由はこうだった。

規則上1日営業(中時間出玉率)に相当する出玉の上限は、
打玉に対し
パチンコは2倍まで。

・遊技機規則別表第四(1)ロ(ニ)
「遊技機の試射試験を十時間行った場合において、獲得する遊技球の総数が発射させた遊技球の総数の二分の一を超え、かつ、二倍に満たないものであること」 

スロットは1.5倍まで。

・遊技機規則別表第五(1)ロ(ト)
「設定ごと及び規定数ごとに、(ホ)規定する試験を六千回行った場合において、獲得する遊技メダル等の総数が、投入した遊技メダル等の総数の一・五倍に満たないものであること」とある。

そうすると、
パチンコ
打ち玉
100発×600分=60,000発

出玉
(60,000発×2)-60,000発=60,000発
60,000発×4円=240,000円

パチスロ
投入
(3枚×6,000ゲーム)-822リプレイ=17,178枚

払出
(17,178×1.5)-17,178=8,589枚
8,589×20円=171,780円

このように、1日で獲得することができる上限はパチンコ約24万円、パチスロ約17万円となり、パチンコの方が約7万円も多く玉を出せる性能がある。

そもそも、パチンコは2倍以内に対して、スロットが1.5倍以内という差があることもおかしなことだったが、出玉規制として考えられるのが、パチンコもスロットに合わせて1.5倍以内に抑えられるのではないか、ということだ。

以上の、予想が諮らずも当たってしまうことになる。しかも、もっと悪い方向で。いうなれば、現状の3分の2にまで出玉は抑制されることになる。

釘調整問題も日報では再三再四、設定をつけるしかないことを投げかけていたが、その方向で進むことで決着する模様だ。

「出玉率は抑えられるけど、パチンコには4時間という中時間試験が増えたことで玉の減り具合が少なくなる。ということは消費金額のスピードが下がり、4円復活も期待できる。釘調整の問題も解決される。決してネガティブではない。消費金額を下げ、稼働を上げる方向に持っていくためにも、メーカーも機械代を出玉率と同じように2/3に下げる努力をしなければならない」(業界ご意見番)

今回の規制を業界が終戦を迎えたと取るか、大衆娯楽に戻るビジネスチャンスと捉えるかで自ずと今後の方向性も変わって来る。やはり、この規制をギャンブル志向から決別できる好機と捉えれば、未来も開けてくる。


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