プラスチック成型の会社だが、玉箱専業の会社ではないので、8割ダウンしても倒産には至らないが、パチンコ業界の仕事は大きな柱だっただけに痛手であることには違いない。
玉箱が売れなくなった理由は誰でも察しがつく。1パチの比率が高まると共に、1パチコーナーは各台計数機が普及したためである。各台計数機の普及に拍車をかけるのが求人難だ。パチンコは高額時給が魅力だったが、人手不足に悩む飲食業もパチンコ店並みの時給を支払うようになって、パチンコ業界の優位性が薄れたことが、パチンコ業界の求人難を加速化させている。
アルバイトが集まらなければ、極力少ない人数でホールを運営するしかない。そうなれば必然的に各台計数機に頼ることになる。各台計数機が増えれば、ますます玉箱の需要はなくなっていく。
封入式パチンコが発表された時点で、いずれ玉箱と大量のパチンコ玉は不要になるものと思われていたが、その登場を待たずして売り上げが8割ダウンという現実を突きつけられている。
各台計数機の普及に伴いホール現場で起こっている現象がマイナス誤差玉だ。マイナス誤差玉とはホールコンピュータ上で計数されているお客の持ち玉と、実際に計数された時の差がマイナスになることで、原因としては外部からの玉の持ち込み、ゴト行為、配線不良などが考えられる。
つまり、マイナス誤差玉はホールにとってはありがたくないことなので、警戒しなければならないことだ。
「今の計数方法は40:1で取っているのですが、各台計数機がそのスピードに追い付けないので39はカウントしない。よってマイナス誤差が生まれる原因になっています。均すと41個があったり、35個があったりするので、大体は収まるのですが、これが全部39個だったら、誤差玉が生まれ、ホールコンのデータと違うと大騒ぎになる。1:1で取れば間違いも行いのですが、そんなハイスピードには現状は対応できていません。現在の環境を知らない人が、ホールコンのデータがおかしい、と騒がれるが、今の現状をもう少し勉強して欲しい」(ホールコン関係者)
各台計数機の普及は玉箱が売れなくなっただけでなく、マイナス誤差玉が生まれる原因にもなっているようだが、ホールコンから各台計数機、ポスまでオールインワンの場合は誤差玉が生まれない、という。最終的には自動調整が行われている?

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