パチンコ日報

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開発コストを下げるなら不必要な機種は切り捨て一点豪華主義で

新台の販売台数が確実に落ちている。ホールが機歴販売のために無暗に買わなくなったことが原因であろう。なぜなら、スペックダウンに伴い、キラーコンテンツの神通力も消えはじめているからだ。同じシリーズをお腹一杯になるほど出されてもユーザーだって、そりゃ食傷気味になるというもの。

機械が売れなくなると、メーカーの販売計画は完全に狂うことになる。あるメーカーは大幅な赤字に転落して、コスト削減の一環からか業界誌への広告出稿を全面的に取りやめたところも出てきている。

あれだけ儲かっていたメーカーの台所事情も火の車だ。販売台数を上げたいが、儲からないと開発予算まで削られてしまう。潤沢だった開発費が削られれば、機械も見た目からショボいものになり、客にも見透かされる。

今までのように液晶を使う限り、予算を落とせば、ますます面白くない機械作りに陥ってしまう、というジレンマがある。脱液晶からアナログ役物機に移行するだけでも同じ予算で面白いものが作れるはずなのだが、残念ながら現在の開発陣は液晶しか経験していないので、面白いアナログ機を作り出すことは一から始めなければならない。

ホールは新台を買わないでその分回すことで、お客を付けようと努力したホールも数年前登場した。半年間は新台を買わない営業を続けた。業界もその手法に大いに注目した。

半年間、新台を買わなかった結果も公表していた。

新台を入れなくても、稼働がさほど落ちることはなかったものの、回したからと言って稼働が上がったわけでもなかった。

パチンコでは半年間に新台で入れたいと思った機械はなかったが、スロットは2機種ほど新台で導入しておけば良かったと思う機械はあった。

半年間の新台なし営業の反省を踏まえ、入れ替えは必要だが新台に限る必要はない。結果が出ている中古は高目でも早めに導入する。

新台を入れなければ営業が成り立たないという妄想が実証できたことは収穫で、当たった機械なら後から買っても決して遅くはないということだ。

このような実証実験を踏まえて、必要でない新台は買わない、というホールが増えれば増えるほど、メーカーの販売台数は落ち込み、開発予算は削られて行く。

上場メーカーは株主のこともあるので、年間何10機種も販売しないといけないが、開発する機種を絞り込んで、中身のあるものにして欲しいものだ。

無暗に新台を買う必要はないが、適度な新台購入はユーザーのためにも必要だ。そのためには自店の客層を見極めれば、その新台が必要かどうかは分かるはずだ。


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